よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

オステリア オギノ [東山二条]

馴染みやすい味とがっつりメイン、イタリアンの穴場店

【2012年10月】
以前の印象は良かったのですが、好きな前菜(アンティパスト)よりもメインをどーん、といただいた印象があって、少しご無沙汰しておりました。一年半ぶりに週末の夜に伺って、メニューの構成を幾分充実され、大変使い勝手がよくなっておりました。いろいろ考えた挙げ句、パスタを二種類いただくことにしました。

○前菜盛り合せ (1680円)
一番有り難いのは、こちらがミストを用意されたこと。二人でいただくようにお願いしたお皿は、以下の6種で充実しておりました。
*カポナータ
*ポテトサラダ:味と香りが甘い、珍しいものでした。
*キノコのマリネ
*豚のリエットのクロスティーニ:旨味はタップリ、程よい味の濃さで、お酒にピッタリです。
*豚の耳、舌、ほほ肉のテリーヌ:味と歯ごたえが楽しい。マスタード添えで、味の変化も楽しめます。
*鯖の冷製白ワイン煮ゼリーよせ:爽やかな仕上がりで、イタリア風きずし(しめ鯖)です。
○天使のエビとホタテのレモン風味スパゲティ (1370円)
大きめのカラ付きエビが縦割りにされたものが、ワタを含めて5.6匹入れられていたと思います。それにホタテもたっぷり加わり、濃い味のソースがしっかりと麺に入っています。少しのトマトとパプリカ、レモンが別の旨味と酸味を与えておりまして、これは日本人なら嫌いな人は居ない、という見事な海鮮パスタでした。
○ホロホロ鳥の白ワイン煮のトレネッラ (1790円)
少し幅広の平打ち麺で、手打ちということでした。モチモチとして、流石に良い食感です。肉は塊が殆ど無い程度まで良く煮込まれていて、トマトの他に小松菜やひよこ豆という面白い具と一緒にソースとなっていました。青菜の歯ごたえやちょっとした苦さ、豆のかすかな甘さも、良く合っていました。
○デザート・栗のプリン (600円)
限定の季節品で、名前の通り栗の味はしっかり。
食事の時には自家製パン(一個80円)、白ワインを少しいただき、最後にカプチーノ(一杯400円)をいただいて、一人4000円弱になりました。

充実のミストをいただいて魅力的なパスタを二つ選び、それでメインを無しにしても受けていただきました。それもあって、随分お値打ちな会計になったのだと思います。レシートに明細が記されたものが渡されますし、パンは安価な実費のみでコペルトもありません。ホールを担当されていた女性は、全てのお客さんに親切に応対されていましたし、シェフの料理も美味しくてボリューム十分。更に明朗会計にも誠意を感じます。評価をアップします。

*以前のレビュー*
【初訪問:2011年4月】
最初に当店の情報を整理しますと、河原町丸太町に1年ほど前まであった雰囲気の良い町家レストラン、Figaroに居られた方のお店です。ということは、コチラからすぐ北、疎水沿いにある老舗、ながぐつ亭に繋がるお店ということでしょう。同じくながぐつ亭から出た人気のピッツァのお店、Da Yukiもお近く。その繋がりを感じさせるかのように、Da Yukiのショップカードが置いてありました。師匠筋、同門仲間のお店が近いだけではなく、向いのマンションの一階には、京都でトップの人気を誇るフレンチ(ビストロ)があります。そういう場所での新規店、お店の方の気概を含めて興味がありました。

開店時からの評判もあり、お店も落ちついたであろう4月頃、夕食にイタリアンを食べたい時にこちらを思い出しました。当日の電話予約を快く受けていただき訪問です。テーブル席が5卓ぐらいの小さいお店ですが、その時スタッフが3名居られました。それぞれパスタを一つづつオーダーされるご家族連れが居られましたし、我々の様にアラカルトをシェアする場合も快く対応していただけます。メニューには魅力的なものが並んでいましたが、折角なので肉と魚のバランスを考えて選びました。

○焼アジのカルパッチョ 針ショウガ添え (1200円)
それほど焼かれた感じはなく、ほぼアジのタタキという感じでいただきました。ポン酢におろし生姜、のメタファーだと思うのですが、オイル&ビネガーに針生姜という工夫で、イタリア料理らしく仕上がりでした。お皿に一面で結構な量がありましたが、食べてみるとパクパクいってしまいました。グリーンサラダが付いているのも良かったです。
○豚肉の田舎風テリーヌ (1050円)
それほど塩やスパイスが強くなく、食べやすい仕上がりです。脂分も抑えめで、ポーションも然り。悪くないですが、もう少しいただければ嬉しいところ。
○フレッシュトマトと魚介のシャラティエリ (1780円)
シャラティエリ、とは、バジルを練り込んだ平打ち麺とのこと。面白いのでお願いしました。魚介はイカ、貝、エビが入っておりました。トマトの酸味も爽やかで、麺にも良く魚介のおだし味が馴染んでおりました。麺自体の風味、は正直それほど強く感じませんでしたが、食感も良くて美味しいパスタでした。ポーションは普通です。
○仔羊のモモ肉のグリル (2100円)
これまでの前菜、パスタの感じを良い意味で裏切るがっつりメニュー。後で聞きますと、前菜などはほどほど、メインは思いっきり食べてもらいたい、という意識の様です。焼き加減、味付けもシンプルながら申し分なく、羊の旨さをちゃんと感じる事ができました。添えてある野菜のソテーもポテト、いんげん、たけのこ、スナップエンドウとたっぷり。サラダまで付いており、これまで抑えていた気分を、ワインをがぶ飲みしながら一気に発散しました。
○デザート
*青りんごのコンポート ムースとジュレ添え (600円)
リンゴが爽やかで、ちゃんと美味しくいただける、とのことです。
*ほうじ茶のブラマンジェ (500円)
ほうじ茶の香りを上手く使ったデザートでした。紅茶のアールグレーの代わりに使った感じでしょうか。見た目は薄い茶色で、思った以上に甘いです。
自家製のごま入りの丸パン(一個50円)も食事と一緒に美味しくいただきました。最後のコーヒーもちゃんと美味しいです。それにハウスワインを気分のままいただいて、一人当たり5000円ちょっと超えたぐらいの会計になりました。

主にサービスをしていただいた若い男性スタッフは、誠実で過不足なく説明をしていただけます。料理の意見を聞かれたり、熱心な感じが伺えました。軽めの前菜に対して急にがっつりになるメインへの変化も面白いですが、我々がイタリア料理店で楽しみにしている前菜のバリエーションが楽しめればもっと評価が上がります。料理全体では、食べやすい味付け、食材もオーソドックスで馴染みやすい、という感想を持ちました。一度なので評価は悩みつつ抑えめ、それでも明細まできっちり示されたレシートが出る誠実さもあり、是非再訪問したいお店です。

【店舗データ】
オステリア オギノ
075-751-5252
12:00~14:30、18:00~21:30
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町31
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レビュー(食べログ)

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