よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

センボンカリー [室町今出川]

一人立つ小さなキッチンから色々なカレーを出す人気店

*訪問から時間の経っているレビューです。
【初訪問:2012年11月】
評判は聞いておりまして、カレーを代表とするお皿に乗ったごはんものが大好きな私は、機会を伺っていました。室町通を今出川から上がったところにあり、同志社大学のお膝元です。少し北には、大盛り食堂で人気のお店があります。そちらのカキフライを今シーズンはいただいていないな、と思いながら、こちらに伺いました。

小さいお店です。L字型のカウンター席が8席だけで、キッチンからカウンターまで色々な物が置かれています。もう一人以上は作業が出来ないというようなキッチンで、マスターが一人、調理からお会計まで全てこなされています。そんな状況ですが、メニューはかなり豊富。ほとんどがカレーですが、加えてオムライスやロコモコ丼がありました。用意すべき食材や必要な調理器具はメニュー数で増える事を考えると、かなり工夫して、またストイックにこなされていると思います。どのメニューも定番やお奨めの様な感じで目立っていなかったので、自分の直感できになる一品をお願いしました。混雑していたので、少し時間が経った後に、「大変お待たせいたしました」とのひと言と一緒に、目の前に届きました。

○野菜カレー辛口 (650円)
まず木製の大きいオバールの皿が印象的です。その上に、カレー本体と千切りキャベツのサラダが同盛でした。ごはんのボリュームはかなりあって、学生さんが多い場所柄、人気店である必要条件は満たしています。ルーはさらっとしたタイプで、辛さはキリッとしていて良い感じでした。ただし旨味はあまり強くないのですが、これは調味料に頼って居られないのが一因かもしれません。野菜は煮込みでなく、かぼちゃ、ピーマン、ごぼうのフライ、およびトマト水煮のトッピングでした。このトマトが変わった酸味を与えていまして、不思議な味わいになりました。ルーは唐辛子の味が強めでしたので、酸味と合わせると「サンラー」の趣になりました。味自体はアリと思いますが、ご飯と一緒にいただくカレーとしては、個人的に難しいところです。

他のお客さんを見ていると、オムライスのカレーソースがけが人気の様です。暫く経つと、店外には少し行列が出来ていましたが、このお値段、ボリュームを考えると十分に納得できます。狭いお店で期待に応えるのは大変ですが、このまま人気店であり続けて欲しいと思います。ただ、店名は場所に関係すると混同する方が居られる様に感じますので、しっかり宣伝されるのが肝要かと。

【店舗データ】
センボンカリー
075-441-8411
11:00~14:00、17:00~20:00
定休日 日曜日、祝日
京都市上京区築山南半町234
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