よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

ビストロ ヤナギハラ [河原町二条]

落ちついた雰囲気だけど舌を大暴れさせる肉食系ビストロ

*訪問から時間の経っているレビューです。
【2012年3月】
初訪問から1年近く経っての再訪問です。その間に何度か予約を試みて叶わず、がありましたので、相変わらずの人気に様子。早めの時間の予約で伺いましたが、食事中にどんどんとお客さんが入ってこられていました。

○パテ・ド・カンパーニュ (800円)
パテは大きな一切れが魅力的です。ねっとりとした食感で甘いのですが、かなりの量の岩塩の結晶、挽いたばかりの胡椒でインパクトがありました。付け合わせのピクルスも素晴らしく、蕪、胡瓜、人参、茗荷、パプリカ、カリフラワーというバラエティーです。
○魚介のサラダ タプナードソース (1500円)
以前いただいたこちらのタプナードが良かったので、サラダのバージョンでいただきました。アサリ、ホタルイカ、イトヨリグリル、サーモン、ゆで卵で、やはりイトヨリにはたっぷり岩塩。付け合わせの野菜は、カリフラワー、数種のリーフ、レタス、さやえんどう、ミニトマトでした。勿論、タプナードはありましたが、量の期待が大き過ぎました。こちらはあくまで魚介サラダとしていただき、オリーブ好きな方は、「タプナード」を別途オーダーされる方が納得度あるかと思います。
○牛ほほ肉の赤ワイン煮こみ (2500円)
ほほ肉の塊が4個とたっぷり、肉の繊維が簡単にほどけてしまう位に柔らかく煮込まれています。ボリュームに反して、酸味のあるワインソースのお味は、前菜二品よりもずっと優しい味でした。こちらの付け合わせも季節感があって良く、ジューシーなスナップエンドウ、インゲン、大きな椎茸、菜の花、小松菜などのソテでした。
○パン (一切れ 100円)
美味しいバケットが一切れ単位でいただけます。 ○ドリンク
グラスのワイン(一杯 700円)、食後にコーヒー(一杯 300円)をいただきました。デセールは無しでも満足、ということでした。

魅力的なメニューが並びますが、二度目なので、前回ほど欲張ったオーダーはせず、軽めにいただきました。それもあって、一人あたり3500円とお安く済みました。明細付きのレシートも出る明朗会計。親切なマダムのサービスも、以前と変わらずです。少しお皿の出るタイミングが遅くなる事がありますが、ノンビリと食事の時間を楽しむのが良いと思います。

*以前のレビュー*
【初訪問:2011年4月】
オープン以来、大変良い評判を聞いて気になっておりました。河原町二条から少し上がった西側にあって、目立つベリーベリーカフェの南隣にひっそりと入り口があります。茶色と黒が基調の外観で、夜だけ営業されているお店は本当に目立ちません。店名の看板だけですので、事前の情報がなければ飛び込みで入るのはかなり勇気がいるでしょう。春の頃、二人で伺いました。

お店は細長いスペースで、まさに京都らしい「鰻の寝床」です。片側の壁沿いにテーブルが数卓並んでいますが、全部で10席だけ。奥のキッチンとの区切りにカウンター席が2つだけありますが、あまり使われていない様子でした。カウンターを見下ろす様に骨付きの生ハムが鎮座、天井近くに黒板があって、メニューと値段がそれぞれ白と赤のチョーク文字で書いてあります。手元にも同じ内容とドリンクがわかりやすく表示されたメニューがあります。基本アラカルトで、なかなかお酒が楽しめそうなアグレッシブなラインアップです。

対してマダムは、お若いのに落ちついた優しい対応をされます。メニューの詳しい内容やポーションの相談にも丁寧に答えていただけます。実はオーダー時に一つアドバイスを受けまして、それはとても的確で有り難いものでした。遠慮せず好み、お腹の減り具合などを相談すると良いと思います。

○タプナード(500円)
刻んだオリーブに味を付けたペーストですが、こちらのお店は非常に印象深いです。特にニンニクの風味がどん!と効いているので、これとパンがあればワインがガブガブ飲めてしまう恐ろしい一品。酒飲み向きに作ったとしか思えないタプナードで、のっけからやられました。
○ホワイトアスパラとミル貝のソテー(1800円)
届いた時の驚きと戸惑いと何と言えば良いのでしょう。長方形のお皿の長辺に沿って、太いホワイトアスパラが3本そのままの形で並んでいます。それと交互に殻付きのミル貝3本、そのままの形で並んでいます。異次元に住んでいた兄弟が久しぶりに揃い並んでみた、というと微笑ましい言い方ですが、この兄弟はちょっとグロテスクな感じです。貝は意外とさっぱりした味で、シャキシャキしたほろ苦いアスパラに貝のスープが染み込んだのが秀逸。パンで皿のスープを撫でながら完食しましたが、一番のインパクトは見た目でした。
○温製テート(1500円)
届いたお皿を見てひと言、「揚げ春巻きだ」。レタスのフレッシュサラダと野菜のソテーが添えてあります。その皮の中にはとろりとしたゼラチン状の牛の脳が入っています。酸味のあるソースとも良くあって、美味しくいただきました。ポーションは普通ですが、濃厚なので食後感はかなりです。
○鴨コンフィのカスレ(1/2サイズ:2200円) 
オーダー時に半分サイズを奨められたとおりにオーダーし、結果大正解でした。これが半分か、と思える量が、鉄製のグリル皿に盛って登場します。鴨も恐らくロース塊の半分ぐらい使ってます。さらに自家製という太いソーセージ、豚バラ肉がどすん、と。鴨はホロホロ、豚はトロトロ、ソーセージはプリップリ。これらの味をすべて添えてあるいんげん豆が受け止めて煮込まれております。特に胡椒がしっかり効いているために、濃厚な割にキリッと引き締まった味わいでした。舌はすでに大暴れで、これを沈めるにはアルコールしかありません。
○デザート(それぞれ500円)
*イチゴとヨーグルトのソルベ:予想を嬉しく裏切って、「イチゴとヨーグルト」の「ソルベ」でなく、「イチゴ」と「ヨーグルトのソルベ」でした。イチゴにかかっている甘い蜜ですが、果物の美味しい酸味はちゃんと楽しめるように添えられている程度でした。
*ヌガー・グラッセ:ラムレーズンと香ばしいアーモンド、それにオレンジの酸味が良かったです。
○その他:
コーヒー(300円)、パン(100円)、グラスワイン(700円)、グラスシャンパーニュ(1000円)

落ちついた雰囲気の店舗、優しく微笑むマダムに癒されていたら、料理でガツーンと小気味よい衝撃を受けました。それに乗って好きなだけ飲み食いし、興奮した口中を沈ませるべく、普段は私は興味の薄いデセールまで楽しんでしまいました。容赦ないニンニク、スパイス使いは大歓迎、是非再訪問で肉食したいです。

【店舗データ】
ビストロ ヤナギハラ
075-231-7295
18:00~24:00
定休日 水曜日 月一回不定休
京都市中京区河原町二条上る清水町358
リンク

レビュー(食べログ)

広告を非表示にする