よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

七福家 [聖護院]

聖護院の隠れたオアシスで中国家庭料理

*最近の訪問:2013年2月
【2011年11月、初訪問:2007年10月】
手軽な中国料理店で、上海家庭料理を名乗っているお店です。随分前にレビューしてからもしばしば伺うお気に入りのお店ですが、随分更新せずそのままの状態でした。今のお店のことを反映して追記、修正いたします。

場所は聖護院、熊野神社前の交差点から少し東、ジャズ喫茶で知られたヤマトヤのある路地にあります。内装などもシンプルで、恐らく元々寿司屋さんだった店舗をほぼ居抜きで使われています。お世辞にも高級感はないですが、料理はしっかりと楽しめます。ホールを取り仕切るおばちゃんが明るくて良い人で、私を含めてご贔屓さんの信頼は厚いです。初めて伺ってから昼と夜のメニュー再編成があり、それも随分と定着してきました。

ランチタイムは、「黒酢の酢豚」、「エビチリオムレツ」、「唐揚げ」、「野菜旨煮」それぞれの定食が750円か800円、それに数種の麺類、飯類に限定して用意されています。平日にはそれに加えて日替り(750円)がカウンター上のボードに表示があります。定食のスープを清湯のミニラーメンに変更(+350円)するのも好みです。お昼をこの形式にされてから、二階も含めてかなりのキャパにも関わらず意外と早く料理が出てくるので使い勝手は良いです。定番の定食は好みで選ぶ無難ですが、日替りがちょっと当たり外れが結構あって難しい選択です。ボリュームという点の満足度はほぼ得られるのですが、私は他の方のお皿を見て決めます。

一方、夜はかなり面白いです。日替りのお奨めが特別メニューとして3−5品、カウンターのボードに表示があります。それがしばらく経って定番メニューになることが多く、随分と数が増えました。しば漬、松茸などの食材を使って、色々な実験的メニューも試されておられます。どちらかというと食事中心のメニューと私は思っているので、夜にこちらでお酒を飲むことはほぼゼロです。それにフカヒレなどの高額メニューをオーダーしないので、一品で1000円前後のお料理をお腹いっぱいでも、一人2500円を超えた事はありません。お料理を二人で3品、または2品と点心か前菜を2品。それに炒飯か白飯をつけてのお値段です。こちらは、本当に選択の幅が広いので、ゆっくりメニューを見て検討するのも楽しいと思います。時折見かける飾り切りなど、腕の確かな料理人は奥に居られるのは確か。気軽に伺うことが可能な、良いお店だと思います。

*個別の料理について*
○日替りランチの「当たり」メニュー

「鶏唐揚げのはるさめピリ辛白湯あんかけ」は、たっぷりの鶏肉に辛ウマソースがぴったり。味がしみ込んだはるさめも、良いごはんのお伴です。
「豚と五目野菜のあんかけ焼きそば」は、定番の具に高菜や枝豆が入っているのが相変わらずユニークさを主張しています。豆腐と玉子のスープに入っているセロリが独得です。豚の替わりにプリプリの海老になった時は大当たりの日でした。
○「白身魚の野菜あんかけ」には、セロリや和輪切りのオクラが入っていたりして、これが不思議と合っていたりします。ちょっと塩味がキツめです。
○「豚肩ロースげんこつ揚げ・黒酢ソース」は、こちらのオリジナルだと思われます。握り拳の甘酢あんかけ、お話のネタにどうぞ。
○「五目あんかけ炒飯」は、予想を裏切る一品。五目の具は台の炒飯に入っており、あんにはフワフワの卵白のみ。人気メニューです。
○「海鮮豆腐うま煮」は、風味にチーズが使われており驚きつつも感心しました。イカのプリプリ感が尋常じゃなかったりで、これまで見過ごしていたここの実力を感じさせていただきました。
○「豚ロース黒胡椒炒め」は、胡椒以外に山椒の味が効いていました。風味があって楽しいです。
○お昼の「中華風オムレツ」、実はエビチリの上にフワフワの卵が乗っているものでした。ケチャップのかわりにエビチリソース、なるほどという感じで楽しみました。
○お昼の「酢豚」は黒酢が使われており、酸味に独得のうまみが加わっていました。
○「モンゴイカの豆鼓炒め」は、豆粒が残るトーチージャンに唐辛子を合わせて出来たピリ辛の美味しい一品。クワイのサクサクが楽しいです。
○卵ものに工夫が多いので、天津飯を試してみました。白く輝くアンをみて思わず「きれいなもんだな」と漏らしてしまいました。フワフワ卵がたっぷりです。
○「鶏のカシューナッツ炒め」は、カシューナッツがしっとり、風味がばっちりでした。料理にはカリカリじゃない方が美味しいかと思いました。鶏肉も衣が付いて調理されておりしっとり、入っていた長芋の食感も楽しいです。
○こちらの「麻婆豆腐」の特徴は辛さが控えめ。特に甜麺醤を多めに入れられているのか、甘みの印象が強いです。油はそこそこ使われるので、辛いものは今ひとつだけどガッツリ食べたい人にはピッタリの一品。
○お勧めのスペシャルメニュー、「中華風とんかつ」をいただきました。八角の様な風味が入っているソースが、香草入りの衣でサクサクに揚げられた肉に絡んで美味しいです。
○「鶏の豆鼓あんかけ」は、鶏唐揚げにピリ辛で濃い味の野菜入り豆鼓ソースのあんがたっぷりかかっています。ふくろ茸やさやえんどうの食感も楽しいです。
○「芝海老の上海風揚げ 柚味噌入四川風サラダ添え」の上海風揚げは、いわゆる海老のフリッターで、淡いクリームソースがかかっています。その下にレタス等の生野菜がありますが、ピリ辛ケチャップ(いわゆるエビチリ味)に柚味噌が加わった味付けで出来たカポナータ風ソースがかかっています。ソースと言っても茄子や玉葱が入っておりしっかりとボリュームあり。ピリ辛のあとに柚風味がやって来る不思議な感じです。
○「煮大根と生サザエつぶ貝の炒め物、サザエ肝ソース 松茸入」は、スパイスや香味が抑えめで、醤油ベースの味付けです。海鮮の風味が強く、割烹で出されても良い様な料理です。ししとうなどの野菜も良く合っています。松茸は正直勿体ない感じで、エリンギ辺りで十分かと思います。たまに戴くのは面白いですが、定番化するにはちょっと個性的すぎるか。
○「七福家風土鍋」は、2010年の冬期から登場。鶏ガラスープにたっぷりの海鮮、茸、ワンタンなどが入った美味しい鍋です。モチモチのワンタンの皮、松茸などの食材もしっかり入って、寒い日には身体の中から暖まります。

【店舗データ】
七福家 (しちふくや)
075-771-3833
11:30〜14:30、17:00〜21:30
京都市左京区聖護院山王町25-11
定休日 水曜日

レビュー(食べログ)

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