よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

(閉店)手作り洋食の店 クルート [室町二条]

温かい支持を受けつづけた明るいシェフとマダムの洋食店

*2011年の夏頃に閉店されました。多くの常連様と交流が感じられる素敵なお店でしたが残念です。

【初訪問:2011年1月】
ご近所に人気の洋食店という噂を聞いていまして、訪問いたしました。烏丸御池から少し北西、通りでいうと二条両替町にあって、会社と住宅が混在するところにあります。落ちついた緑の入り口が、庶民的で入りやすい雰囲気で迎えていただいている感じ。外観からの想像よりも中は結構広く、テーブルが7台、カウンター6席ほどありました。ちょっとテーブルの間が狭く配置されているのは、多くのお客さんを迎えるためでしょう。この混雑がそれを物語っています。この地のお店らしく、お勤めの方とご近所の方が半々ぐらいとお見かけしました。右手のキッチンには男前のマスターが居て、大きい身体には似合わない明るい声でお仕事されています。ホールは笑顔で優しい言葉で応対のマダムで、これもランチタイムには良いご馳走ですね。さて、この人気から、売れ筋をオーダーするのが一番安全と思いまして、オーダーして待ちます。待ち時間を備えてある新聞を見ながら過ごします。

○クルートランチ(800円)
まず「ごはん」か「パン」を選ぶことができます。洋食には圧倒的にごはん派なので、こちらは悩まずに選択しました。しかしもう一つ用意されていたオプションには、かなり悩みました。
「スープか小うどん」
普通はスープかみそ汁、でしょうが、こちらは小うどん!かなり悩んで、スープにしました。カップ入りの甘いクリームスープで、スタートには丁度良かったと思います。
お皿:
海老フライ:大きめのものが一尾、パン粉は細か目で、衣自体は固めに揚がっています。エビはプリッとしており満足、タルタルソースも良好です。
ビーフポテトコロッケ:少ししっとりとしたタイプ。時々芋の小片が残っているのがホクホクして面白いです。中濃ソースがけでした。
ハンバーグ:涙型に成形されていました。肉は良く練られたのか、細かく仕上がっています。ウスターソースに酸味が少し入ったもの(ビネガーかケチャップかは不明)がかかっていました。
ポークカツ:極々薄めのロースカツで、50グラムぐらいかと思います。衣はエビフライと同じでソースがけでした。
サラダ:サニーレタス、大根。マヨネーズにお酢のドレッシングがけ。これらはたっぷりあって嬉しい。
ごはんはおかわり自由でしたが、さすがにそれは無くても満足いたしました。

値段分の価値は十分にあり、ご近所にあれば大変便利な普段使いのお店になると思います。混雑で忙しい時も明るいお店の方に、こちらも気分良くなります。壁にはお店の○周年を祝う常連の皆様からの色紙が数枚、このお店が温かく支持されていることが良くわかりました。

【店舗データ】すでに営業を終了されています。
手作り洋食の店 クルート (てづくりようしょくのみせくるーと)
(以前の店舗位置)京都市中京区二条通室町東入東玉屋町492

レビュー(食べログ)