グリル ノルマンディー 河原町店 [河原町御池]
食べるほどに「フレンチでもイタリアンでもどうでも良い」と楽しめます
【初訪問：２０１１年６月】
気軽な雰囲気で欧風料理がいただけるお店として、長く営まれていることを聞いておりました。休日の夜にどこかで食事をしようかということになり、こちらを選びました。ロイヤルホテルの北側の通りに並ぶお店の中の一軒です。落ち着いた感じの入り口から中に入ると、ほぼ満席という活況。直前の電話で予約が取れたのは幸運だったのでしょう。テーブルは全部で６、７卓ほどあったでしょうか。それでも後から来られたお客さんをお断りされたり、了解の上カウンター席に案内されたりしていました。
二人には十分すぎるぐらいのテーブルにて、メニューを拝見します。ベースはフレンチに見えますが、パスタも充実しています。なので、あまり固く考えずに好きなものをいただくことにしました。かなりの選択肢があるプリフィックスのコースがありましたが、ここはビストロ風にアラカルトでオーダーしてシェアをしました。カウンター内には数人の男性キッチンスタッフが居て活気があります。ホールは先輩格の女性と若い男女一人ずつが担当していました。要所は先輩が教えたり対応したりでしたので、最後まできっちりとしておりました。
○ラタトゥイユ
トマト、タマネギ、茄子、ズッキーニとほぼ旬を迎えた野菜が揃っていました。味付けはあっさりめ、塩分を抑えて作ってありますが美味しくいただけました。特に甘み、恐らく新タマネギからと思われる味が良いです。
○生ハムと季節の野菜サラダ
一方生ハムは、旨味以上に塩気を強く感じるものでした。野菜はレタス、グリーンアスパラ、オクラで量は普通。完熟のマンゴーが添えられているのが面白く、この生ハムと良く合いました。季節によって果物は変わる可能性があります。
○オクラのポタージュスープ
面白いのでオーダーしました。オクラの青っぽい風味と丁度良い塩加減で心地よいです。前菜をいただいた舌に一息いれて、パスタへ良い繋ぎになりました。
○モッツァレラとフルーツトマト、スウィートバジルのカッペリーニ
いわゆるカプレーゼやマルゲリータで使われるイタリアンで超定番の組み合わせを、ここではパスタでいただきました。予想外にもパスタの熱でも最後の方までモッツァレラがしっかり残っていて、濃厚な味が楽しめました。
○伊勢エビのブイヤベース
ちょっと伊勢エビというのに躊躇しましたが、ブイヤベースが好きな我々なのでオーダー。件の伊勢エビが半身、白身魚、イカ、アサリ、帆立が入っていて、味付けも塩味がしっかりしていました。旨味がタップリでしたが、やはり車エビでも十分良かったかと思います。それに一番のインパクトはタップリの刻んだニンニク。美味しいけどどこかで食べたことがある、と思っていたらピーンときました。魚だし系のラーメンスープ。まさに麺を入れたらスープごと飲みたくなる、そんな味です。でもパン、ワインには、ここまでしなくても、というのが正直な感想です。
○仔羊のロースト
骨付きの大きなバラ肉かたまりが３本もありまして、ボリューム十分です。羊独特の風味もしっかりあって、シンプルながら美味しくいただきました。じゃが芋、さやえんどう、パプリカなどの付け合わせも美しいです。余談ながら、フレンチがメインのお店ということですが、何故か色合いは先ほどからイタリアンです。味付けなどに特に凝ったようなユニークさはありませんが、今回のお料理では満足感を含めて個人的に一番です。
○ティラミス、カプチーノ
折角なので、ここまで来たらイタリアンらしいデザートと飲み物で終了です。普通に美味しかったですが、印象はそれほど残っていません。
○他には、ワインをハーフボトルとグラス一杯をいただき、美味しいパン二種類（バケット、芥子の実のパン）を出していただきました。
結構たっぷりいただきましたが、料理も少し一息ついてお腹が落ちついた頃合いに出していただくというタイミングの良さ。合間に口にするワインが思わず進んでしまうパターンです。これで一人７０００円弱の会計になりました。
料理も普通に美味しく、特に日本人に馴染みやすく工夫されているのではないでしょうか。フレンチやイタリアンのバターやオリーブオイルの香りに慣れていない方にとって、ちょうど良い橋渡しをしてくれる気がします。メニューに明示されていたお値段から雑駁に出していたものよりお会計が高く、その明細が示されなかったのが少し気になりました。この辺りをより判りやすくされたら、もう少し再訪問しやすいお店かと思います。
【店舗データ】
グリル ノルマンディー 河原町店（ぐりるのるまんでぃーかわらまちてん）
075-213-3818
11:30～14:00、17:30～21:30
定休日 月曜日
京都市中京区河原町通御池下ル一筋目東入ル
リンク
レビュー（食べログ）
