よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

カラスマオイケカレー カリカリ [烏丸御池]

テナントビル地下に潜むセルフ制の個人カレー店

*訪問から時間の経っているレビューです。
【初訪問:2012年10月】
お昼時にお店の前をたまたま通りかかった時、お店を見つけました。正確には見つけたのは看板だけで、それがテナントビルの地下の方へ向かう様に促しています。マイナー感が漂っているコチラに俄然興味が沸いて、階段を降りました。他のテナントで営業していたのは理容店ともう一つあったかな、という特徴のない場所ですが、入口横の廊下にある食券の券売機が、確かにココがカレー店であることを教えてくれます。

券売機でメニューを選ぶというのは難しいことですが、一番上の他より大きなボタンが二つ並んでいるので、その中の一つを選択しました。選ばなかった方は、「男盛(800円) 450グラム」という表示。初戦相手としては余りにも強そうなので、遠慮いたしました。お店に入ると、若い男性一人が左手のキッチンに入っており、入手したばかりの券を渡しました。こちらはお冷やだけでなく、食事後の食器返却まで客に任せる完全セルフです。壁側一列に5、6の高い椅子の席が並び、店舗中ほどに向い合わせで、低い椅子の席4席で二列あります。この席には真ん中に仕切りがあり、対面は見えません。したがって、低いカウンター席が二列並んでいるのに近いです。テーブルやお店のシステムに反し、椅子は結構大きくてゆっくりできるもので、小さい店舗スペースの割に落ちつくことができました。

○極厚豚カツカレー(750円)
コチラのお店のカツカレー、という説明があります。「並」のカレーが500円ですから、まずまず妥当な設定かな、と思います。
まずお皿がステンレスの楕円形カレー皿で、ノスタルジックな雰囲気ありあり。これを先割れスプーンでいただくので、一層給食の様な雰囲気が出てきました。トッピングは、期待の厚切りのトンカツが3切れ、それにこちらの名物に見える肉玉が3個乗っています。ボリュームと火の通り具合は良いですが、お味は平均的かと思います。カレールーは具が無くて、とろみがあるタイプ。一口ではマイルドだと思いましたが、食べ進めると、じんわり辛くなりました。ただし、私にとってはルーの割にごはんは多めでしたので、最後はちょっと物足りない感じになりました。面白かったのは、揚げた唐辛子がごはんの上に乗っていたことです。誤解をする人が多いのか、それほど辛くない、というお断りが貼ってありましたが、確かに良い風味を足す程度のものでした。

街中でお昼をサクッといただくにはピッタリですし、お味もユニークだと思います。お店のシンボルマークが先割れスプーンなど、頑張って個性を出しておられます。確認すると出町柳のバルRico Ricoの系列とのこと。ならば、キッチンで黙々と調理をしていたスタッフも、もう少し明るい雰囲気になる様に一工夫あればと思います。

【店舗データ】
カラスマオイケ・カレー カリカリ
075-211-3450
11:30~14:00
定休日 土、日曜日、祝日
京都市中京区仲保利町191-4 上原ビル B1F

レビュー(食べログ)