よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

伊佐夫 [白川通北大路]

上品な塩味を力強いスープが支える美しいラーメン

*最近の訪問は、2013年3月です。
【初訪問:2012年3月、再訪問:2012年10月】
オープンした時から評判は聞いて居り、塩ラーメンを無性に食べたくなる私は興味アリアリでした。暫く時間が経って、落ち着いたと思われるタイミングで平日の夜に訪問しました。場所は白川通に北大路がどんつきになっているところから南に少し、山側に入ったところにあります。近所には、特徴あるこってりラーメンで日本中に出たお店の「総本店」があります。

住宅街にある洒落た店舗で、お隣の、こちらも知られたカフェと並んでも違和感ありません。キッチンに面した、ほぼL字型のカウンター席が10席程ありまして、中でスタッフの調理風景が臨めます。若い男性が、静かに、そしててきぱきと調理している様子が気持ち良いです。黒台紙のミニフォトブック製のメニュー、料理の簡単な説明だけでなく、食材などについても簡単に説明が記されています。産地等、品質の良いものを選んでいる様子が良くわかりました。

○鶏そばTEN麺 (700円、味玉+100円)
まず白い丼に澄んだスープの品を見ると、とてもきれいに作っている感じがします。鶏ガラのスープは、少し甘みを感じるサッパリとした塩味がとても良いです。少しの油が良い香りを加えていて、チリチリの平打ち、縮れ麺が良く絡みます。この麺のつるっとした食感も楽しいです。トッピングは、スープに合わせて鶏胸肉のローストが3枚あります。それに葱とじゃがいもの千切りが面白いです。彩り良い小松菜も、スープに良く合うと思います。追加した味玉は、普通に美味しいと思います。スープの邪魔をしないので、好みで加えればと思います。後半、お奨めに従って薬味のゆず胡椒を少し入れると、柑橘の風味と唐辛子の刺激でバッチリとなりました。
○鶏めし (250円)
サイドメニューのご飯ものです。小丼のごはんに、蒸し鶏と白髪ねぎ、牛蒡のトッピングが少し乗っています。胡麻油だけでなく、最後にバーナーで炙ったため香ばしさアップ。そのままでも美味しいですが、本領は麺のスープをかけた時に発揮しました。ゆず胡椒を増量して、茶漬けの様にワシワシとかき込むのが素晴らしいです。

とても気に入りましたので、少し時間を空け、同行者を伴い週末のお昼に再訪問をしました。私は以前に食べられなかったものを選択です。

○鯛そばTEN麺 (800円)
20食限定、とメニューにあります。鯛煮干100%のおだしということです。同じ塩味ですが、上品な甘さのある塩味で、細めの平打ち麺にピッタリです。トッピングは千切りの葱、人参、ジャガイモで、薬味に大根おろしと生山葵が付いています。食べている時の感覚は、温かい和そばをいただいている時のような優しい感じさえします。
○鶏めし (250円)
前回と同じサイドメニューです。かけつゆとして、鯛そばのおだしも良く合いました。ただし、先に入っているおろしや山葵との相性を考えて、ゆず胡椒は使いませんでした。

こちらの塩味の麺、二度の訪問で、とても私の好みであることがわかりました。塩味は本当にギリギリの濃さですが、スープの旨味で十分に満足しました。私にとって初めての味ですが、懐かしい感じさえします。塩味の麺が食べたくなった時、再訪問確実です。

【店舗データ】
伊佐夫 (いさお)
075-702-1770
11:00~14:30、17:30~20:30
定休日 月曜日(祝日は営業)
京都市左京区一乗寺樋之口27 コーポラス禅 1F
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