よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

志七そば 吉田屋 [吉田]

濃厚魚介の「おつゆ」に中華麺の上品な志七そば

*訪問から時間の経っているレビューです。
【2012年11月】
メモを確認すると、4年以上前が最後の訪問でした。印象は正直薄かったのですが、変わらず営業を続けておれているので再訪問です。以前と変わらないU字型カウンターに10席ちょっとの配置で、その中を配膳のタイミングでスタッフが通られます。加えて4人用のテーブルが奥に一つあります。奥のキッチンに居る方合わせて男性スタッフが3人。あまり大きい声を出さずに、丁寧な接客と、淡々と仕事をされています。メニューを見ると、以前よりセットが充実しているようで、それをお願いしました。

○志七そば (600円) 
以前と変わらず細麺で、綺麗に作られています。チャーシューは小さめですが厚切りで濃い味を感じる工夫がされています。スープは魚だしの強めな醤油味で、白髪ねぎのトッピングと葱油の香ばしさが良い刺激となっています。魚だしはかなり強く、好みはあると思います。私はギリギリ楽しめるぐらいでした。 ○唐揚御膳 (+250円)
ごはんから何まで、一皿盛りです。唐揚げが中サイズで4個と多めですが、胸肉中心なのでしつこすぎることはありません。味替わりなので、カレー風味の塩が添えてありました。千切りキャベツのサラダ少し付いています。ごはんには、おかかのふりかけがたっぷり、昆布佃煮が添えてあります。ごはんの量は大盛りでも同じ値段とのことです。オーダー時に聞かれますので、遠慮なくお願いすれば良いかと。

ラーメン自体は以前と変わらないですが、どうしても軽めな食後感を補うようにボリュームアップできるセットが用意されていました。がっつり好きな若い学生さんが多い界隈、期待に応えるのが根強い人気の要因かと思います。

*以前のレビュー*
【初訪問:2008年4月】
和風だしのスープを売りにしている中華そば店です。実は、お店では「中華そば」とも「ラーメン」とも呼ばず、「志七(しな)そば」という名前が付けられています。これは、口当たりがさっぱりした醤油ベースの「おつゆ」(=スープ)に中華麺が入った、こちらの基本メニューです。トッピングはチャーシュー、それに白髪ネギが良い風味を与える薬味になっています。ラーメンを食べたくなったが、こってりしたのはちょっと勘弁、という時に有り難い感じの一品です。

スタッフの物腰は静かで、なるほど落ち着いているのですがちょっと行き過ぎで若干の暗いムードが漂います。こうなると、店舗に大きく掲げられたグルメ雑誌のこちらの掲載記事さえ、ちょっと目につきます。まずまず美味しいと思いますし、こってりでがっつりのラーメンが多い界隈では支持者も獲得しうる独得さだと思いますが、なぜか混雑する感じはありません。店主とスタッフの誠実さは感じますので、次はもう少し楽しい雰囲気があれば嬉しいです。それから、あまり混雑をしていなかった割には、料理がとどくまでの時間は少しかかりました。

【店舗データ】
志七そば 吉田屋 (しなそばよしだや)
075-723-2456
11:00~15:00、17:30~23:00 日曜日、祝日は11:00~22:00
定休日 土曜日
京都市左京区北白川追分町2-7

レビュー(食べログ)