よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

ぶる [壬生川綾小路]

良質の和牛と明朗会計の人気焼肉店

*訪問から時間の経っているレビューです。
【初訪問:2012年8月】
焼肉は自宅で食べるのが専らで、外食の場合の選択肢にあまり入って来なかったのです。しかしこちらのお店の評判を聞いたのと、自宅では用意しにくいホルモンを久しぶり食べたくなり、訪問決定。訪問直前に電話して、席を取っていただきました。四条大宮から南西の方角、壬生川通り沿いにあります。訪問前にホームページの充実した情報を見て、幾つかオーダーしてみたいものを予習することができました。個人経営のお店でここまで充実されているのは、素晴らしいと思います。お店は小上がりのテーブルが2卓、カウンター席が5、6席だけの小さいお店です。伺った日もほぼ満席になりましたので、事前予約がお奨めです。

こちらは恐らく若いご夫婦で営まれており、ご主人は奥のキッチンで調理にほぼ籠っておられます。ホール全てとドリンクなどは若女将がこなされていました。メニュー、そして壁のボードに書かれているお奨めを見ながら、予習した通りにオーダーします。テーブルやカウンターには換気装置が天井から伸びており、その下に七輪を置いて各自で炭火焼にします。当日は混雑していたこともあって、ちょっと料理が出てくるタイミングは遅れがちでした。 ○和牛三種盛り (2800円) お奨めメニューの一つ。その日に用意出来る3〜6種から好きな3種類から選ぶセットです。それぞれ4切ずつで合計12切と説明がありましたので、ポーションの目安もつきやすい。当日は「厚切り上タン塩」「リブロース」「ラム芯」を選びました。最初にいただいたタン、歯ごたえと味をじっくり楽しめたのが良かった。リブロースもがっつり筋と脂が旨いですし、ラム芯のキメの細かい脂も甘いものでした。もっといただけるかもしれませんが、脂の乗ったものでしたので、これ位が一番美味しく楽しんだ量だと思います。
○ホルモンMix (1500円)
20切れで、種類は本当に色々と取り合わせて入れてくれます。二人なら7、8種はあったでしょうか。レバーなど苦手な部位があったりしたら、適宜対応はしてくれます。すべてタレ味で仕上げてありました。元々好みだったハツ、それにミノも久しぶりに美味しいと思いました。
○カルビ・タレ (880円)
追加でオーダー。セットの赤身が予想以上に脂がのっていたので、敢えてスタンダード品を選びました。これでも十分に美味しいですし、量をいくならこちらです。
○天肉・タレ (880円)
追加でオーダー。ホホ肉、昔は確か「ツラミ(面身)」と言っていた、個人的に大好きな部位です。歯ごたえのある赤身肉を期待していましたが、最近は薄めのスライスで出されるのを初めて知りました。旨味は変わらず、食べやすくなっているのは嬉しいです。
○副菜
白菜キムチ (450円)、ナムル盛り合せ (580円)、チシャ (300円)、やみつき白菜 (400円)をオーダー。上質な肉だけでなく、これらサイドメニューの充実度がこちらを押したい理由でもあります。ナムルもこのお値段で、当日は5種(豆もやし、人参、じゃがいも、ぜんまい、青菜)も盛ってありました。チシャは長いグラスに葉の束を活けた様に供されます。やみつき白菜は、オリジナルと思われる良く工夫された一品。味塩とごま油などで和えた白菜ですが、そのままでも炭火で焼いても抜群。こんなこと言ったら叱られますが、副菜だけでも十分に飲めます。
○テールスープ (1000円)
濃厚な味です、かつ塩と胡椒の味もがつーんと効いています。我々は途中にドリンクからごはんに替えて食しており、最後にそのごはん少しと一緒にスープを〆としていただきました。しかし、酒の肴になるぐらいの味付けで、ちょっと目算は外れました。もちろん十分に美味しいし、ラーメンとしてもいただけるので、興味のある方には是非一度お奨めします。

以上にごはん、付きだし、ドリンクも少しを二人でいただき、一人5500円ほどで満腹になりました。ちなみに食べた量は一般的な二人分よりも多く、ドリンクは私が焼肉を食べる時の常として少なめです。明細の入ったレシートがきっちり出ている明朗会計でした。

肉だけだとどうしても飽きてしまう私にとって、美味しいナムル盛などの副菜が充実している焼肉は、本当に嬉しいです。若い方が熱心に営まれている様子が伺えますし、ご家族様からカップルまでの広い客層が来られているのも納得です。駅や街の中心から少し離れていますが、是非再訪問したいと思います。

【店舗データ】
ぶる
075-801-1929
17:30~25:00
定休日 木曜日
京都市中京区壬生賀陽御所町27-5
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レビュー(食べログ)