よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

鶴はし [一乗寺]

鴨の優しいお味が嬉しい癒し系ラーメン

【2012年11月】
記録を確認しますと、2009年に伺ったのが最後ですので、3年ぶりになります。私の好みにピッタリの醤油味ラーメンを出していただき楽しんだのですが、何故かご無沙汰しておりました。休日のお昼にラーメンを食べたくなったのが直接のきっかけですが、少し前に近所の人気店に行った時に前を通って思い出したのが一番の理由です。残念なのは、「今日のスープ」の掲示が見当たらなかったことです。

○ちゃあしゅう麺 (700円)
細麺に絡む醤油味のスープは、サッパリとした甘さと旨味で、以前と同じく好印象を持ちました。少し濁りのある表面の香りのある油も健在。刻みねぎ多めで、メンマも入っています。チャーシューは厚切りで5、6枚入り、大変満足度高く、このお値段でいただけるのは素晴らしいです。

お馴染み様も多く来られていて、ご主人も淡々とした応対ながらもきっちりと美味しいラーメンを提供されています。激戦区と言われる場所で長く営まれるこちら、根強い支持を感じます。

*以前のレビュー*
【初訪問:2008年9月】
京都のラーメン激戦区といわれる一乗寺にて、ユニークなお店であると聞いており気になっていました。蕎麦切塩釜、じゅんさい、ますむら、アルザス等の、個性的なお店の並びです。何度か前を通っておりましたが、何故か機会を逃しておりました。

このお店の特徴は、日替わりでとったスープの種類が小さなホワイトボードで店頭に出ていることです。これまで見る限りほとんどの日で鴨は入っていますが、他のものは微妙に日々変わっている様に見えます。例えば今回は「鴨、老鶏、鶏がら、こんぶ、ねぎ」とありました。この掲示内容を見て入ったり入らなかったりする程の通人は正直居るとは思えませんが、少なくとも店主の拘りは感じられますので期待して中に入ります。中はカウンターで10席程、あと入口側にテーブルが一台のお店で、オープンキッチンです。奥行きがかなりあって、入口から想像したよりも広いです。

初めてですので「スタンダードなラーメンをいただくとして、それに何か・・・」とメニューを見ながら思案していると、奥様と思われる女性に「夜ですがお昼のセットもできます」とのこと。折角ですから、と一つ選んでお願いしました。のんびりとお二人で調理などをされておりましたので、時間はしばらくかかりました。

○唐揚げセット (850円)
アルファベットで名前が付いていましたが失念。ラーメンに、唐揚げとごはん、キムチがついているものです。
*ラーメン:醤油ベースのスープ表面に、ほんのすこし白濁した脂が浮いていました。見た目はイマイチで結局実体はわからずでしたが、スープの風味に一役買っているのは判りました。土台のスープは、塩分が押えられてじわりと甘さが感じられる、とてもいただきやすく食べ飽きないものでした。チャーシューも十分に大きく、ネギがどっさり、サッパリとしたスープに麺も良く合って、これは優しい、疲れないラーメンだと感心しました。若い人には物足りないかもしれませんが、繰り返しいただくときはこの様な癒しの味を私は支持したいです。
*唐揚げは骨付き手羽元が三本、全て切り込みが入れてありカラッと香ばしく揚がっておりました。味付けはやはり抑えめ、特に塩分やピリ辛のスパイスはほとんど感じず、ほのかに感じるショウガの甘さが楽しいものでした。
*ごはんはお椀に普通盛。キムチもまずまず。

ご主人や店の雰囲気に活気は感じないものの、丁寧に作られているなと感心しました。安心していただけるラーメン店としてマークしておきたいと思います。

【店舗データ】
鶴はし(つるはし)
075-722-3434
11:30~14:00、18:00~22:00
定休日 木曜日、第三金曜日
京都市左京区一乗寺西杉ノ宮町38-7

レビュー(食べログ)