よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

(閉店)如意 [北白川]

北白川の辛旨中華で歓喜の歌、サヨナラの時を告げる

*大変残念ですが、人気のお店ながら、2012年10月末で閉店されました。

【2012年6月】
ランチの営業をされていないことが多く、なかなか再訪問できずでした。ほぼ4年ぶりですが、急に思い出して電話で席を確保していただき、夜の訪問をいたしました。かみさんは初めて、話だけ聞かされていたお店に行く機会に興奮気味です。店内の様子は以前と変わらずで、テーブル席に案内されました。若い男性と女性一人ずつがホールを担当で、応対は全体を通して笑顔で親切です。これは淡々とした接客だった以前に比べて随分改善された印象です。

○雲白肉 (1600円)
甘い豚バラ肉の甘みがポイントの、四川料理の人気メニューです。こちらの面白いところは、「蒸し料理」として少し温かいものが出されることです。薬味の旨辛ソースが、花形に並んだバラ肉スライスにかかっており、定番のキュウリ薄切りがたっぷり添えてありました。一緒にいただくと、辛さとキュウリの甘さが交互に届きます。今回一番のお気に入り。
○えび焼売 (1000円)
4個一皿とちょっとお高い感じがしますが、一口いただいて納得。エビの含量たるや物凄いです。もっと食べたい気分を抑えました。
○麻婆豆腐 (1600円)
ジンプルな豆腐と葱だけの麻婆豆腐でした。旨味を含めた複雑な味で、驚く様な突発的な辛さではなく、じんわりと感じるタイプでした。発汗もかなりでした。
○五目おこげ (2100円)
揚げたごはんに、テーブルで餡がかけられます。おこげは量に加えてちょっとオイリーでもあり、ボリュームはかなりでした。予め揚げた鶏肉、ほたて、いか、えび、の三種類の海の幸、野菜はアスパラ、キノコが2、3種類、それにチンゲンサイでした。旨味がしっかりで、おこげと良くあうと思います。
○杏仁豆腐 
サービスで食後にだしていただきました。アーモンドは入っています。

期待通りの味、特に雲白肉の美味しさにはとても満足いたしました。一皿の量は結構多いので、人数を揃えての訪問がより楽しく値打ちがあると思います。

*以前のレビュー
【初訪問:2008年8月】
「しばらくの間お休みします」の表示に悲しい思いをしていたのですが、先日assyassy様が再開されたとのレビューをあげていただきました。それから機会を得てやっと伺うことができました。平日のお昼どき、早めの時間でお客は私一人です。お店は綺麗でちょっとシックな感じ、5席ほどのカウンター席と4、5人がけのテーブル3台です。収容人数は少ないですが、椅子が大きくゆったりして心地よいなど、一人当たりのスペースが大きいので、窮屈さは全く感じません。

ランチはセットメニューが6種類、辛いもの3種、辛くないもの3種が定番であって全て1100円、他にお昼時は担々麺(1000円)、季節限定の冷麺(1400円)がありました。ちょっと考えてランチの辛いグループから選んでオーダー、しばらくしてお盆に一揃えで運ばれてきました。

○イカの薬味入り辛みそ炒め (1100円)
期待以上のボリュームです。メインの辛みそ炒めは、たっぷり花の咲いた状態のイカがきゅうり、きくらげと一緒に炒められ辛みそ味のアンで仕上げられたものです。大量のきざみネギが風味として効いており、豆板醤と豆鼓醤の辛さと甘さが旨く、イカがプリプリで満足感十分です。旨味も豊かなので、辛さはそれほどキツく感じません。
脇役の冷や奴は美味しいゴマ風味のソースで食べる様になっていて私の好みバッチリの味。ごはんと玉子スープ、それにデザートでも手抜きの無い、独得の芳香豊かな杏仁豆腐がたっぷりついていました。辛い物を食べた後の口に爽やかで素晴しかったです。

お店のお箸袋には「如joy意」とのロゴがありますが、食事をしつつ頭の中にはロゴの通り歓喜の歌が響いておりました。冷や奴のソースと似た味のベースであろう担々麺がとても気になります。担々麺、ランチメニューや、夜に辛いもの好きなくいしん坊さんたちと連れだって再訪したいです。

【2008年10月】
前回の訪問後に続々とフォローアップのレビューをいただいて、気になっていた担々麺をいただくために再訪いたしました。平日のお昼は相変わらずのんびりした感じです。カウンター席で前回と同じところに座ってオーダー、ウーロン茶をいただきながら待ちます。

○担々麺 (1000円)
お昼はセットになっており、坦々麺の他に、油淋鶏(鶏からあげのネギソース)、デザートの杏仁豆腐が付いています。
担々麺はスープがたっぷりで、トッピングの具が青梗菜ときざみネギです。麺は中太ぐらいのストレートで、これもかなりの量。麺をほぐしつつ早速スープをいただくと、まずゴマの味、それから辛さが口の中に広がりました。美味しい、これなら沢山あっても大丈夫かも。そんな感想を抱きつつ食べていると、実際は予想以上にすごいボリュームであること、それに担々麺のアクセントとして嬉しい肉味噌が無いので、少し飽きた感じになります。それで口が味の変化を求めて油淋鶏をいただきながら、完食しました。かなりの発汗状態となりスッキリしましたが、個人的にはスープはもっと濃いものが少量だけあるタイプが好みで、やはり肉味噌は欲しいなあと思います。次回は四川のドストライク、麻婆豆腐狙いで。

【2008年11月】
ちょっと期待が大きすぎて消化不良気味だった担々麺をいただいて、次は必ずと麻婆豆腐をと思ってお昼に訪問。ところが以前いただいたことのあるイカの辛みそ炒めが、今日はカキになっています、とのこと。季節のお味ということで迷わずお願いいたしました。

○牡蠣の薬味入り辛みそ炒め (1100円)
カキは大粒のものが薄い衣でフライにされた物が使われていました。キュウリ、キクラゲ共に辛みそあんと絡んで大満足です。カキもプルプルで独特の旨さは損なわれず、火の通し加減は流石です。季節限定、大いに支持します。ごはん、スープ、杏仁豆腐は同じ内容でした。

【店舗データ】(閉店されました)
如意(じょい)
(元の店舗)京都市左京区北白川上別当町23 コーポ蘇峰 1F

レビュー(食べログ)