よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

元祖 ラーメン大栄 [河原町丸太町]

この地に根付いた伝統の屋号を受け継ぐラーメン店

*訪問から時間の経っているレビューです。
【2012年4月】
マイレビュアー様が、「足りません」というタイトルでこちらのレビューをされてから、気になっておりました。それに他の方のレビューを含めて拝読すると、評価はほぼ二分されている気がします。私は足りないというより、ラーメン自体に印象が薄く、「トッピングの豚肉がうまい」という記憶のみが残っておりました。随分時間が経っていたこともあり、それ以上の記憶が無いので、再訪問すべくお昼に伺いました。

お店の様子は、以前のレビューを確認する限りほぼ変わっておりません。前回は食い意地と好みに任せた注文でしたが、今回は素直に定番をいただこうとオーダーしました。スタッフも変わらずですが、大女将と思われる女性の声が、不思議にあまり響かず。

○醤油ラーメン (700円)
まず麺は、こんなに細かったかな、という印象。少し柔らかめでしたが、麺の感じは特に悪くなかったです。ただしスープの方は、以前の味噌とほぼ同じ感想。鶏ガラがベースだと思うのですが、いただいた前半に感じていた心地よい濃さは、後半に疲れてきました。背脂などは加えられていないので、疲れは恐らく塩分か旨味が理由と思います。もやし、葱の他に、私がこちらで一番評価している多めのチャーシューです。白身の多い煮豚、という食感ですが、これは変わらず美味しくいただきました。結局、過不足が何かは判らずですが、以前と同じ印象を受けました。
ちなみに、後半で加えようと思って楽しみにしていた辛味ニラ、残念ながらいただくことができませんでした。
やはり豚肉が美味しいお店なのかな、こちらは。。。と思いつつ、お店を辞しました。これからも伝統の屋号を大切にしていただいて、永らく通われているお客様に変わらずサービスを続けていただきたいと思います。

*以前のレビュー*
【初訪問:2008年7月】
河原町丸太町を上がった西側にあるラーメン店で、店名が書かれた白い大きな幟(旗)が目だっており気になっていました。以前は道の向かいの横綱がありましたが、いつの間にかコンビにになって、ラーメン店はこちらの元祖大栄と、餃子がメインの眠眠が営まれています。私のような京都に住んで数年の者は存じ上げなかったのですが、京都に長く住まれている方には、屋号で「あぁ、大栄ね」という認識されるぐらい有名とのことです。この屋号のお店は、かなり京都市内にあちこちあったそうですが、創業者の大将が居られなくなってから、各店舗が独立した形になって、さらに別のお店になったりなくなったり。結局、わずかなお店が今も「大栄」として続けておられるようです。その中でもこちらは「元祖」、かなりこだわられているのかと思いまして、訪問いたしました。

お店はカウンターだけで10席ちょっとのお店で、若夫婦(?)らしき二人を中心のコンビネーションで切り盛りされています。お一人、サポートなのか不明ですが、年配の女性が大きな「おーきにー」の声が響いております。平日のお昼でしたが、恐らく近所の勤め人と思われる方で混雑しておりました。ラーメンは醤油と味噌の二種類あって、大値段はちょっと強気設定に感じましたが、オーダーして暫し待ちます。

○味噌ラーメン (700円)
味噌の味は十分ですが、スープはもう少し濃い方が好みです。と思いながらいただいていたら、後半は正直舌が疲れました。普通よりも細めの麺ですが、ちょっとゆがきが柔らかめに感じます。一番良かったのは、トッピングにあったたっぷりの豚肉。脂身が多めのスライスですが、プリプリした食感が残る程度の仕上がりで美味しいです。もやし、葱のトッピングは普通。カウンター上のからしニラは、味噌のスープにスパイクをするには良かったです。ラーメンというよりは、正直いうと豚とニラのみそ鍋をいただいた気分です。
なおお昼時には焼飯が付いたセット(900円)がありました。醤油、味噌どちらでも可能です。端肉ですが、ちゃんと豚が入っているのは嬉しいです。しかし、ペタッとした仕上がりで、個人的には残念でした。

トッピング、具体的には、豚肉だけが良く感じたので、ちょっと評価に悩みました。しかしラーメン自体が私の好みとはちょっと違っていたこと、焼飯の具合はちょっと疑問が残りましたので、次回はその点を考慮しての訪問になると思います。

【店舗データ】
元祖 ラーメン大栄 (がんそらーめんだいえい)
075-211-7196
11:30〜21:00、日曜日、祝日は15:00まで
定休日 不定休
京都市上京区河原町丸太町上ル出水町275 1F
リンク

レビュー(食べログ)