よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

麺屋○竹 [堺町竹屋町]

海苔と味玉ほどにアピールとキャラを感じたい

【2012年1月】
一時期は京都の新進気鋭のラーメンとして評判となった、有名店だと思います。本当に久しぶり、記録ではほぼ3年ぶりに訪問いたしました。自分のレビューを読んでも、炙りのチャーシュー以外、特に肝心な魚だしのスープのイメージが沸かなかったのです。ラーメンを少しいただきたいと思ったタイミングで訪問しました。

以前と変わらず、大きなL字型カウンターにオープンキッチンのお店です。ただ雰囲気は微妙に違う様な感じです。大将の他はお姉さん、という感じの女性ばかりのスタッフでしたが、以前は若い男性スタッフも居た様な気がしました。それに入って直ぐ目に入った券売機も、以前にあった記憶がないのです。兎も角、前回と同じものをオーダー、ただしお腹の具合から、飯類は追加せず。

○中華そば (730円)+煮玉子 (100円)
特徴は「魚だし」のスープということです。塩の味はしっかりとありますが、油分は香りづけの葱油がちょっとある程度。なので細麺に良くあっておりスルスルといただけました。 トッピングが多く、炙りチャーシュー、刻みねぎ、もやし、メンマ、糸唐辛子、それにこちらの特徴である名前入りの海苔です。以前はオーダー毎に炙っておられたチャーシューですが、少し薄くなった感じでまとめて作り置きされていましたのが残念。また「まるに竹」の刻印入りの煮玉子は、特に黄身に濃厚な味が入って美味しいと思います。

こちらの中華そば、最後の方で急に舌が疲れた感じになりました。量もそれほど、というより、少なめだと思うのですが、不思議な感覚です。時々伺って食べ慣れることが、好みか否かを知るには必要な気がします。皮肉屋の私、こういう難しい感想に至った時、海苔や味玉子の妙なアピールが、ちょっと疎ましく思ってしまうのです。

*以前のレビュー*
【初訪問:2008年10月】
評判を聞いて、お昼おそめに伺いました。店頭に「魚出し」と大きく書かれた旗のれん、それに「只今合戦中」の表示で営業中であることがわかります。相手はやる気満々、これは厳しい戦いになりそうです。お店に入ると、以外と広い店舗スペースに驚きました。座席はカウンターに13席のオープンキッチンです。案内された席に座りますが、後から来られたグループの人数から変更をお願いされました。私も合戦中ですがそれぐらいの余裕はございます。

「まぶしごはん」という豚角煮の小どんぶりのセットを注文して暫し。これは中華そば(単品730円)に標題の丼がついたものです。なぜかごはんを仕込み中らしく、結局タイミング良く土鍋とカセットコンロで炊きあがったばかりの銀シャリが回ってきました。混雑もあり、ラーメンにしては時間はまずまずかかりました。

○まぶしごはんセット(950円)
こちらの「中華そば」のポイント、「魚出し」は、甘さを感じるぐらいのサッパリしたもので、醤油味ですがごくごく素直な塩加減です。ねぎ油の風味が良くまずまず好みに近い味です。もう一つのポイント「炙りチャーシュー」は、厚めに切られたチャーシューがバーナーで過激に炙られたものです。でもこれは最初に煮込みが弱めなのが残念。味の染み込んだトロトロチャーシューが好みの私にはちょっと不満です。
他のトッピングは、もやし、ねぎ、メンマ、それに店の名前が入った海苔。追加で入れられる味玉にも店のロゴが入っているなど、工夫する場所にいささかの疑問は感じます。麺は中太麺を固めに茹で上げられてこれは好み通りでした。 まぶしごはんの角煮は、好きな八角の風味がする中華風でした。感動とはいわないまでも、まあ美味しくいただけました。

スープの味は、他に背脂醤油、味噌がありましたが、中華を注文する方が多かった様に見えました。若いスタッフが頑張って動いていますが、海苔に名前を入れるほどの個性を表に出す方はおりません。そのギャップが不思議で中途半端な感じは否めませんでした。ちょっと強気な値段設定、たまに来るには良いでしょうか。

【店舗データ】
麺屋○竹(めんやまるたけ)
075-213-1567
11:00~16:00、18:00~22:00 土曜日のみ 11:00~21:00
定休日 日、月曜日、祝日
京都市中京区竹屋町通堺町西入ル和久屋町101 e.ze御所南 1F

レビュー(食べログ)