よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

京都捏製作所 [二条麩屋町]

謙虚・自信・もてなしの心をツクネて出来たビル奥の良店

【初訪問:2011年12月】
以前から興味があったお店ですが、焼鳥店という理解(誤解)から、同じカテゴリーのお気に入りに行くため機会を逸し ておりました。しかし深夜まで営業されているという便利さと、良い噂に励まされて遂に訪問いたしました。街中に近いところですがちょっと外れているため、 お店とオフィスと住宅が混在している地域です。結果として期待どおり満足いたしましたが、それに加えてお店のユニークさを楽しみました。

ビ ルの入口に案内がありますが、一階のかなり奥に店舗があります。カウンター席が4、5席、2人用テーブルが3卓程あったでしょうか。とにかく小さな店で す。しかし漫画やイラストなどが随所に貼られていて、元気な感じが好ましい。椅子をよく見ると酒瓶ケースに座布団を置いたもの。座り心地の良さから、この 簡便な作りは想像できませんでした。まずカゴに入った色々なお箸、箸置きから好みのものを自分で選びます。遊び心がここでも誘発されます。メニューを見る と、「つくね」のラインアップがズラリ。それ以外にも好ましい居酒屋メニューも色々。日本酒を中心に、お酒の種類も豊富です。色々と気になった品をどんど んとオーダーして、ガツガツいただきました。

○つくね おまかせ5種盛り
ざっとみただけで十種類はある色々な「つくね」から、おまかせで。専門店らしいセットです。
焼3種:高菜入り、カレー、柚胡椒
揚1種:サーモンのつくね・柴漬のタルタルソース。
蒸1種:ショウロンポウ風のつくね。プリプリに仕上がっています。
ユニークさではサーモン、食感含めたつくねらしさはショウロンポウ風が一番でした。
○野菜たっぷりポテトサラダ
ポテトサラダに野菜がタップリ入っている、という予想を裏切った一品。小ボウルの下に滑らかに仕上げられたポテトサラダとハムが潜んでおり、その上にレタス、水菜、ニンジンなどの野菜サラダが完全に覆っています。ドレッシングも良く合っており、満足の一品でした。
○大根のサラダ
千切り大根たっぷりの上にもみ海苔で和風の仕上がり。
○新からし蓮根
これも予想外の一品。まず乱切りの蓮根がお皿に盛られて出てきます。あれ?と思いながらいただくと、どうやら揚げた蓮根をカラシのソースで和えてあります。それが温かい時に仕上げられているのも素晴らしい。優しくツーンとする味わいと香ばしい蓮根の風味が絶品。
○鳥胸肉のチャンジャ クリームチーズ
○鳥もも肉のたれ焼
串焼ではありません。焼鳥で使われるような切り身よりもう一回りぐらい大きい切り身がゴロゴロと皿盛りで。甘辛の度合いはそれほど。
○長芋のつくね・長芋の醤油漬
つくねは焼で。平たい表面がお好み焼の様な焦げ目がありますが、中はふわっとしています。少しだけ添えてあった醤油漬けも満足の一品。
○つくね 味噌鍋
宝山みそ仕上げという小鍋ですが、つくねだけでなく、牛蒡、人参、キャベツ、豆腐、アスパラ、揚げ、春菊とたっぷりの具が、見た目通りの味で美味しくいただけました。
○ドリンク
私は湯割りを三杯、もう一人は梅酒とウーロン茶を一杯づつ

「つ くね」ですが串焼ではなく、焼鳥というカテゴリーにも収まらないお店です。つくねの種類も肉から魚、野菜まで、調理法も焼、揚、蒸、鍋まであって、選べる 楽しみいっぱいです。他の肴、特に野菜の一品にユニークなものが豊富にあるのも嬉しい。お酒も日本酒が色々と揃っていたので、次回はそちらをいただこうか と思います。お値段も手頃、深夜までの営業で、若い人も使い勝手良さからふらっと覗いています。帰られるお客さんの背中に向かって手を合わせて一礼をす る、その姿にも店主様の気持ちが感じられました。再訪問は非常にアリで、もっと魅力を見つけたいと思います。

【店舗データ】
京都捏製作所(きょうとつくねせいさくしょ)
075-213-1280
18:00~28:00
定休日 日曜日
京都市中京区麩屋町通二条下ル尾張町225 第二ふや町ビル 1F
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