よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

ビストロ スリージェ [出町柳]

はっきりした味とたっぷりの量で根強い人気のビストロ

【2011年9月・夜】
メモを確認すると初めて伺ったのは2年半前になっていました。お昼に伺った時の感想でちょっと悩むところがありまして、再訪問してからレビューと思いつつ、随分経ってしまいました。街外れで人気のビストロとして知られておりまして、すぐ向い(現在はタイ料理のKroonがある場所)から移転以降はお昼もアラカルトのみの対応になっています。よって今ではウィークデーのランチにちょっとフレンチ、という使い方よりも、昼からがっつり、せっかくだからワインも飲んじゃおうか、と本気で食事をする人向きになっています。

平日の夜でしたので当日でも予約を受けていただき、ほぼ時間通りに伺いました。入り口にちょっとお客を拒む感じで車が一台ありますが、気にせずお店へ。右手に並ぶテーブルが数卓、左手の壁に当日のメニューが書かれたボードがあります。奥にはキッチンに向かってカウンター席があり、シェフはこちらにほぼ常駐。ホールはマダムがほとんど担当され、その日はもう一人女性スタッフがキッチンとホールどちらもタイミングを見てサポートされていました。メニューは先ほどのボードの他に、手元にも用意されています。ちょっと変わったメニューが色々とありますので、悩みながら選択完了。こちらはメインのポーションが大きいので、マダムに相談した方が良いです。ドリンクも決めてオーダーを済ませましたが、お皿がでてくるタイミングはまずまず。当日の先客様は4人のグループとおひとりさまが2組でしたので、無理なくこなされていたと思います。我々の後に一組来られましたが、こちらも問題が無かった様です。

○アンティーブ・胡桃・ブルーチーズのサラダ(1200円)
最初のお皿でガツンとやられた感じです。アンティーブはしっかりとほろ苦く、それに対抗すべく辛めのブルーチーズがたっぷり入ったと思われるドレッシングで和えてあります。強い二種類の味の中で、時々味わえる胡桃は癒しの役割。見た目はそれほどのポーションに見えますが、味の濃さからは十分でした。
○自家製・鯖の薫製オイル漬とじゃがいもの温製(1200円)
鯖の肉厚はほどほど、その味が損なわない程度の薫製でした。スモーク独特の風味はしっかり感じますが、圧倒的に鯖とオリーブオイルの風味が主役です。付け合わせのじゃがいもが美味しくてボリュームアップになっています。
○内蔵の豚詰め2種 粒マスタードソース(1800円)
アントレを二種類お願いしたので、メインは一番軽そうなコチラを選びました。いわゆる「ソーセージ二種盛」で、一つは「豚耳と豚舌」、もう一つは「豚足と牛の胃とリードボー」でした。初めの方はちょっとプチプチした食感が良く、塩気もそれほど濃く有りません。後の方は少しねっとりした感じで味も濃いめ。粒マスタードが添えられていましたが、肉に味がちゃんと付いているので無くても十分に味わえます。じゃがいもとベーコンのガレットが添えてありましたが、これも美味しくピッタリでした。
○デザート・美山産ブルーベリーのタルト(400円)
ガッツリ料理の後に口中がさっぱりして、良かったです。
○デザート・洋梨のコンポートキャラメル風味と胡桃のアイスクリーム(700円)
洋梨をちょっと贅沢に使い、少しほろ苦い風味が活きています。胡桃の入ったアイスも良い感じ。
○パン、バター
バケットは一つ目は無料、追加は有料になります。バターも別料金。どちらもお安いので、気にせずオーダーして良いと思います。
○赤、白のグラスワイン
800円から、それぞれ2、3種類用意されています。カラフェ売りもあり、気軽に飲むのに便利。
○コーヒー

やはりポーション、味の特徴を考えると、私はワインなどのお酒無しでは楽しみが半減しそうなビストロでした。カエルなどの食材も提供されますので、興味がある方は「珍味系フレンチ」に挑戦するのもアリでしょう。飲食店、特に同じフレンチのシェフから時折聞く良い評判も、こちらの特徴を良く表していると思います。恐らく食べ慣れるにつれて、どんどん好きになるようなお店なのでしょう。現在の評価から少し抑えめで暫定評価しますが、繰り返し伺いたいと思います。

*以前の記録*
【初訪問:2009年3月・昼】
鴨コンフィのカスーレ
牛テールとすね肉のポトフ・鶏入り
魚介の煮こみ(ブイヤベース)
ブルーチーズのサラダ
鯖の白ワイン煮 マリネ風

【店舗データ】
ビストロ スリージェ
075-723-5564
12:00〜14:00、18:30〜21:30
定休日 木曜日、第3水曜日
京都市左京区田中下柳町1-3

レビュー(食べログ)