よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

ぱんだより ノドカ [烏丸丸太町]

パンの便りを届けるお店はご夫婦の素敵な協同作品

【初訪問:2011年9月】
いやはや、店名をどう「読む」か。よく考えると「パン便り ノドカ」なのかと思いますが、こちらの愛らしいキャラを見ると混乱します。こちらのアイコンであるパンダ、文庫本屋のキャラより愛嬌あります。この印象で店名を見ると、「パンダ<ノドカ」と読まざるを得ない。パンダより可愛い店なのか?このちょっとした混乱を与えながら印象深いものにする、というのが意図なのかどうかはわかりません。が、私に記憶を残し、「一度機会があれば伺おうか」と思わせることには成功した様です。

で、その本屋、でなくパン屋に初めて伺う機会は、夕食をご近所のお店でいただくために来た時でした。烏丸から少し入ったところに、まるでカフェかフラワーショップかという趣でお店があります。ご主人は純粋なパン職人、お店のディスプレーから件のキャラのデザインまで、その他全ては奥様がされている合作の様なお店ということです。このことを後でホームページで知った時、道理でお洒落な訳だ、と納得しました。こういう分業は、理にかなったことで悪い感じがしません。何しろ、それぞれの担当に集中することができるでしょう。今回はお試しのつもりで気になったものを適当に選びましたが、期待以上に美味しいので京都のパン店にしては珍しく一回の利用でレビューです。

○栗の渋皮煮入り天然酵母のカンパーニュ(250円)
カンパーニュで時々遭遇するハードな感じでなく、生地は人気のもっちりした感じの仕上がり。その生地自体に栗の風味があって、上品な甘さが大変好ましいです。時々栗の実も入っていますが、生地だけでも十分「栗」です。季節限定品とのこと。
○チョコリング(200円)
直径が15センチほどもある大きい輪形で、バターの風味がしっかりとした生地です。その表面は香ばしく、中にチョコチップがたっぷり仕込まれています。菓子に近いパンですので、濃いめのコーヒーと朝食に楽しみました。
○クグロフ(75円)
失念しましたが、品名の最初に「レーズン」が付いていたと思います。小さくて一見マフィンの様な形状ですが、フカフカのパンでした。軽いのでおやつぐらい、食事用には数をこなさないとダメでしょう。

目につくものを選ぶと完全に甘いものばかりになってしまいました。ところが、バターの風味とか、パンとして十分に美味しかったのです。食事用よりも、お昼に食べる総菜パン、菓子パンが豊富に見えたのは、こちらの利用者を反映しているかもしれません。店内のディスプレー、ショップカードから使い捨てのポリ袋までに付いているまでパンダが居ます。キャラに惹かれて、でも良いので、何かの機会に試されるのも悪くないと思います。

【店舗データ】
ぱんだより ノドカ (ぱんだよりのどか)
075-231-3315
8:00~19:00
定休日 日曜日、不定休
京都市上京区養安町242 ROOST御所西1F
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レビュー(食べログ)