よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

(期間限定営業)河道屋のれん會 [吉田]

節分の総元締のお宮でいただく年越しそば

【2013年2月】
京都で節分のお参りといえば第一にその名が挙げられる吉田神社。大元宮という全国の神様に一気にお参りができる場所があり、鬼が登場したり古いお札を燃やすするイベントがあり、京都中から集まる色々なお供えを福豆に付けた福引き券で授与したり。お参りする愉しみには事欠きませんが、その一つに、京大の正門前にある参道から繋がる、賑やかな露店があります。もちろん、多くはどこのお祭りでも目にするような露店なのですが、時折、特に本宮や大元宮の社殿の近くなどの目立つ場所に、京都の有名店や老舗がしっかりとその場所をキープしています。豆菓子、漬物、お酒、持ち帰りの丸かぶり寿司などの販売が殆どですが、中には食事を提供しているところもあります。その一つ、大元宮に登る参道の右手にこちらがあります。

名前の通り、京都に幾つもお店がある蕎麦店、「河道屋」一同が、一緒になって営む節分期間限定のお店です。のれんわけで別々になったお店も、年に一度、こちらで一つのお店を営まれているのです。中には蕎麦ぼうろなどの菓子を専業にしているところもあると思いますが、どうしているのでしょうか。そんな心配をよそに、多くのスタッフがお店を盛り上げています。テントで設えた露店には、入り口のところで食券を購入して入ります。かなり中は広く、地面の土の上には数カ所焚火があって、良い暖房になっています。入ってきた人数を確認し、お茶を出すと同時に、人数を奥の調理担当の方へ伝えます。ほどなく、お椀が届きました。

○年越しそば (600円)
中ぐらいのお椀に一杯。麺は小麦粉が多めのもので、一玉分位はありました。前もって茹でてあるのだと思いますが、柔らかめの仕上げです。鰹昆布の効いたおだしに入った温かいおそばで、薬味はのり、大根おろし、山葵でした。

年に一度のことで、必ずここで食べることにしているご家族連れも多い様です。大規模露店での食事ですから、実店舗のクオリティーを求めるのは酷なことだと思います。ただ、何となく楽しい気分になるのは、年に一度、一緒に商売するような繋がりを、のれん会が持たれているからだと思います。これからも是非継続して、盛り上げていかれることを期待したいと思います。

【店舗データ】
河道屋のれん會(かわみちやのれんかい)
TEL 不明
営業時間 不明
営業日 2月2日、3日
京都市左京区吉田神社境内
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