よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

カレー屋クスン [河原町丸太町]

スリランカ風カレーをココで提供するための秘策

*訪問から時間の経っているレビューです。
【初訪問:2012年6月、再訪問:7月】
河原町丸太町から上がって荒神口あたりまでは、街中ではないものの、かなりの数の食べ物屋さんが並んでいます。その中の一軒、こちらは夜は飲みどころを営まれているところです。暫くして昼も営業されているのを知りましたが、実は全く別の営業形態です。店名も別で「カレー屋クスン」、名前の通りカレーをメインに、後はドリンクと少しのデザートを提供しているお店の様です。折角ですから、お昼に好物のカレーをいただきに伺いました。

お店に入ると、小柄で若い女性が一人がスタッフとして居られました。一瞬バイトさん?と思うぐらい、失礼を承知で言いますと、店主さんというには初々しいです。カフェっぽいお店の作りもあって、どういうカレーがいただくことになるのか、正直不安になりました。着席した私にお冷やを持って来られ、カレーのお店であることを簡潔かつ丁寧な言葉ですが、所謂アニメ声で説明されました。

○カレー (650円、大盛り+100円)
大盛りをお願いしましたら、100円増しであることを、これまた丁寧に話されます。暫くして、大きなお皿に平たく盛りつけられたごはんにカレーが届きました。まず一口いただくと、相当に旨味と甘みを感じます。野菜や果物以外に、何か独特の味が入っています。スパイス感もかなりあって、辛いもの好きな人も納得できると思います。私は旨味が妙に心地よく、一気に食べ切ってしまいました。付け合わせにらっきょうが少し。
訪問後にこちらのホームページを見ますと、スリランカのカレーのレシピを再現しているとのこと。島国である現地では、カレーのベースに発酵した鰹を入れるそうです。現地で使われている独特の鰹の代わりに、日本で入手出来るものとして、こちらは「あごだし」を使用されているとのことでした。恐らく、私が美味しく感じたのは、このアゴだったのかもしれません。

アゴとは九州で比較的良く使われるトビウオの煮干しで、旨味たっぷりのおだしが取れます。その食材に到達するまで、この若い女主人が研究を重ねたと思うと頭が下がります。一ヶ月後に再訪問し、変わらず満足していただけました。こだわりのレシピ一つからスタートしたカレーのお店、興味がある方には是非とお奨めします。

【店舗データ】
カレー屋クスン(かれーやくすん)
075-231-1009
11:00~14:00
定休日 水、日曜日、祝日
京都市上京区出水町255-2
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レビュー(食べログ)