よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

オステリア・ラ・マスケリーナ [木屋町]

気軽に楽しめる木屋町の小さなイタリアンバル

*訪問から時間の経っているレビューです。
【初訪問:2012年5月】
木屋町に気軽に利用出来るけど美味しい「イタリアンバール」がある、という情報を聞いて伺いました。最初は急に思い立って飛び込み、満席のため時間差で再訪問するもアウト。では明日の予約は出来る?という執拗さに、スタッフの方も忙しい中、時間を割いて席を確保して下さいました。翌日に伺った時、ちょっと気恥しかったのは何故でしょうか。右手に5席ほどの小さなカウンターがあり、奥に2人用と4、5人用のテーブルが1卓づつという小さなお店です。照明も少し落とし気味で洒落た雰囲気。麗しき別嬪さんが、一人カウンターで食事されている様子も良く似合っております。

奥のテーブルに案内してくれたのは、洒落た優男風のスタッフ。丁寧で親切な応対で、気分も良く料理を選びます。メニューの冊子と小黒板を合わせて、結構な種類があって悩ましい。特にアンチパスト、チケッティ(おつまみ)が豊富です。味や食材の重複を避けながら、じっくりと決めました。そういう時間もなかなか楽しく、それを急かしたりすること は一切ナシ、食事の愉しみを判っておられる。料理はオーダーの中身を確認しつつ、適切な順序で出してくれました。

○鯵のカルパッチョ (1500円)
ポーションはそれほど多くないものの、魚はちゃんと新鮮なものがいただけました。ケッパー、ベリー添えの甘めのソースで、酸味はほどほど。クリーンリーフとラディッシュの小さいサラダが同じお皿に盛り込みでした。
○トマトと焼モッツァレラ (400円)
小カップ入りで、トマトはミニトマト。
○ホタテと野菜のガーリックバター焼 (500円)
小さい鉄鍋にホタテが二個。添えてある野菜がヤングコーンに小松菜が面白いです。
○トリッパ (500円)
これも小さい鉄鍋入り。トマトソース仕上げで焼目が入っているのが香ばしくて良いです。
○パン
4種ありました。美味しいので追加したほど。
○バベッテ 白えびと春キャベツのオイル (1500円)
青のりを練り込んだパスタです。香ばしい白エビは、十分に油で調理したと思われます。春キャベツの甘さもあり、旨味のタップリの品になっていました。
○キタッラ 蛤と筍の白ワインベース (1500円)
これも季節の食材を組み合わせてあります。筍は先に焼いてあり、これが良い風味と印象を与えています。
○ドリンク (グラス600〜800円)
お料理の内容から、グラスで白ワインを数杯。初めにスプマンテ、その日に用意されていた自家製のサングリア(赤ワイン+いちご)をいただきました。
以上を二人でいただいて、一人5000円弱の会計になりました。

お料理の雰囲気から、メインをいただくよりも、おつまみで気軽にワインを楽しみパスタで〆るのが楽しいと思いました。特にパスタの二品は、旬の食材を積極的に使われていて、シェフの料理に対する気持ちが良く感じられます。そういうのに共感出来る方は、メニューに何かピーンとくるものが見つかるでしょう。パスタもそれぞれのお皿に分けて出してくれますし、サービスは行き届いています。一品毎の少しお料理の出るタイミングが遅いのと、全面喫煙可能というのが玉に傷でしょうか。場所柄、2軒目の利用価値が非常に高い、木屋町の良店だと思います。

【店舗データ】
オステリア・ラ・マスケリーナ
075-252-1333
18:00~26:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
京都市中京区材木町188-3 光ビル 1F
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レビュー(食べログ)