よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

ルシュルシュル [麩屋町押小路]

少しずつ色々食べたい、というワガママが叶う穴場のイタリアンバル

*訪問から時間が経っているレビューです。
【初訪問:2012年3月】
気軽だけど美味しいイタリアンがいただける、良い感じのお店が出来たと聞いておりました。以前お隣のつくね製作所に伺った時、沢山のお客さんで賑わっている様子を拝見していました。その後マイレビュアー様もレビューをアップされており、人気も定着している様です。もうこれで、訪問しない理由は無いでしょう、と思い、予約をして伺いました。店名も可愛い響きで印象的。市役所の近く、麩屋町通を御池から上がり、押小路を過ぎてしばらくの東側のビル1階にあります。

扉を開けると、左手にカウンター席が7、8席、右手にソファ席が2つ。カウンターにはショーケースがあって、魅力的な料理が並んでいます。その奥のキッチン には、まだ若い女性が一人。この方はほとんど調理を担当されていて、もう一人の男性スタッフがホールとキッチンのサポートをされています。ソファ 席に座り、男性スタッフからメニューについて簡単かつ的確な説明がありました。チケッティ、というのが、イタリア風のおつまみで、一部はあちら (ショーケース)にあります、云々。お店の大きさから考えると種類は多く魅力的で、悩みつつも好きなメニュー中心でオーダーしました。

○前菜
チケッティの盛り合せがあったので、お任せでお願いしました。種類が多く、充実のお皿です。
*カポナータ:シンプルにほとんどがトマトでした。
*生ハムとポテトサラダ:生ハムは少し塩分がありましたが、ポテトサラダは優しい味で良く合います。リーフサラダ付き
*鳥肝のワイン煮:柑橘系の甘い風味が付いていたのが面白いです。こちらも優しい味。
*タコのガリシア風:こちらはピリ辛の仕上げでした。
*イカとトマトのガーリック煮:味付けはほぼトマト、風味にニンニクですが、イカの味とのバランスはピッタリ。
*ゆで卵のアンチョビ:名前と見た目を裏切り、これも塩っぱくなくて優しい味。マヨネーズが上手に使われています。
*焼いたパプリカ
*ピクルス
ブルスケッタ
パンの代わりに、とお願いしました。期待以上にタップリあったのと、生ハムとゴルゴンゾーラが添えてあったのが嬉しいです。
○ニシンのマリネ
特にこれが期待以上のポーションで、一匹分が出されました。ニシンの味に加わる風味は、きずし(シメサバ)を感じさせます。添えてあったクレソンに、こちらのセンスを感じます。きずしに大葉でなくクレソン、というのも、面白いかもしれません。
○トピッパの豆の煮物
大豆がトマトソースで煮込まれて、ほぼカスレ風に仕上がっていました。パンが添えてあるのも有り難いです。
○自家製コーンドビーフのサラダ
主役は多めのグリーンサラダで、種々のリーフとミニトマトというインプルなもの。これに自家製のコーンビーフが味のアクセントを与えていました。こちらも肉に味が感じられる程度の塩分。ドレッシングは少し甘めで酸味が抑えめのものでした、
ドライトマトとオリーブのパスタ オリーブがたっぷりで、トマトの甘みと一緒に塩味がパスタに入っています。ポーションは小さいめですが、満足しました。
○ドリンク
グラスワインやカクテルを二人で5杯。

以上を二人でいただいて、一人あたり4500円弱、という会計でした。ポーションは小さめですが、そもそも一皿のお値段が安いです。結果として、色々なものをちょっとずついただくことになり、満足しました。レビューでまとめてみましたが、その品数に驚いております。

同じ時に居られたもう一組は若い女性二人連れで、豊富なメニューから楽しそうに選んでいる様子が伺えました。勝手な想像ですが、恐らくキッチンに居られた女性シェフも、そういう感じが大好きな、食べ物好きなのだと思います。ゆっくりビールやワインを飲みながら、 洋風の料理をおつまみにするにはピッタリです。もしメインの料理をがっつり食事したい、という気分の時には、物足りないかもしれません。二軒目使いは バッチリ向いていると思いますが、それほど深夜まで営業されていないお店であることは念頭に置く必要があります。

以前に店外から見た様子から、もう少し賑やかなお店と想像しておりました。実際は、ゆったりと静かに食事が出来るお店でした。ずっと調理されていた女性オーナーも、カウンターから笑顔でお礼を言われました。訪問する度に楽しみが増える予感がするこちら、再訪問したいと思います。

【店舗データ】
ルシュルシュル
075-252-2587
17:00~23:00
定休日 不定休
京都市中京区麩屋町通二条下ル尾張町225 第二ふや町ビル 1F
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レビュー(食べログ)