よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

キッチンごりら [御蔭通]

真摯なごりら、住宅街で頑張る若い洋食屋さん

*訪問から時間の経っているレビューです。
【2012年3月】
以前に伺って好印象だったので、久しぶりに伺いました。季節になったら是非こちらで一度いただきたい、と思っていたメニューを狙っての訪問です。お一人様、またはご家族で来られる方が居て、カウンターはほぼ満席。メニューのボードを見ると、期待のものがあることを確認。変わらず丁寧な応対をされる若いシェフに、オーダーして暫く待ちました。

○カキフライ (1000円)
カキは大粒のものが5個でした。揚げ具合はばっちりで、カキもプリプリで味が濃くなっている状態です。パン粉は少なめ、衣の油分がちょっと強く感じましたが、それほど問題ではありません。醤油を少しかけて出されますが、それにたっぷりのタルタルソースが添えてありました。このタルタルは、マスタードの風味が効いていて、大きめに刻んだ胡瓜が印象的でした。
付け合わせに炙ったキャベツ、それにオニオンスライス、ニンジン、蕪、菜の花、マカロニでした。前回と同様、旬のものを色々と揃えておられます。ごはん、それに生姜のスープが付いていました。

十分に納得出来る味で、期待通り美味しいカキをいただき満足いたしました。やはり良いお店はちゃんと人気が出る様で、ちょっとハンディーに思える場所も関係なく賑やかなお店になっていました。お奨めできる良店です。

*以前のレビュー*
【初訪問:2011年11月】
HappyRina様のレビューを拝読して興味をもってしまったお店です。名店で修行された若いシェフが一人で立ち上げられた洋食店とのこと。開店は今年(2011年)の3月というお店。もう明らかにやる気がありそうで、ワクワクして伺いました。結局お昼、夜に一度ずつ伺いましたが、結論から言いますと、とても良いお店だと思います。

元田中から御蔭通を東へ行き、ひらがな館のある辺りの角を北に入ったところにひっそりとあります。暖簾、メニューボードから、ここが洋食店で営業中であることを示す手がかりです。「キッチン ごりら」、この店名の謂れはわかりません。引き戸を空けると、スキンヘッドで白衣姿の大柄なシェフが一人、カウンターで仁王立ちです。店名やその勢い溢れる様子に反して、丁寧な声で「いらっしゃいませ」と迎えていただけます。L字のキッチンカウンター席が8席、それに小上がりに4人用の一卓。まったく定食堂のような趣きですが、ブルースが流れていたりします。暖かいおしぼりで手を拭きながらカウンター近くに吊られているボードのメニューを見ていました。ポークカツ、エビフライ、ハンバーグ、等。ビーフシチューなんかもある。さて、と思案に入る前に、件のシェフからちょっと驚きの情報が入りました。

「ここにあるメニューだけでなく、色々と組み合わせできます。例えばハンバーグを小さくしてエビフライを二つ追加、とか。」
「ただしステーキだけはサイズを変える事はできないのですけど」
「お値段は前もって言いますので、ご心配なく。」

ははぁ、ボードにあるメニューを見て、自分で好きな盛り合わせが出来るということですか。ということで、食い意地張っている私は、組み合わせていただいております。手間がかかるのに、お値段も妥当なところに抑えておられる様で、大変有り難いです。

○盛り合わせ (時価:それぞれの通常価格の単純な合算ではありません)
ハンバーグ(通常1200円)を小サイズに変更し、エビフライ(通常900円)を二尾。

*ハンバーグ:オーダー毎に成形して焼かれます。フライパンで表面に熱を入れた後はオーブンで仕上げています。肉汁は殆どありませんが、玉葱の甘さも良く、中がピンク色のミディアムレア仕上げが柔らかくて美味。ちょっとオイリーで濃いめのデミグラスも良いと思います。
*エビフライ:中ぐらいのサイズですが、プリプリでエビの風味がしっかり感じられる揚げ具合でバッチリです。仕込みを見ていると、エビにパン粉を一度付けたあと、再び卵をくぐらせてパン粉を二度付けています。心配に反して、少し黄色い衣はサクサクで重くない。これも満足の一品です。
*付け合わせ:キャベツ、ミニトマトのサラダに、法蓮草のおひたし。
*ごはん(おかわり自由)、生姜風味のスープ

○盛り合わせ (時価:それぞれの通常価格の単純な合算ではありません)
メンチカツ(通常1300円)を小に変更し、エビクリームコロッケ(通常900円)を二個。
*メンチカツ:通常は一回り小さいものが2個あるらしいですが、ちょっと大サイズで1個で用意していただきました。恐らくハンバーグと同じタネで、ホクホクの仕上がりが素晴らしい。こちらはハンバーグより少し火が入っていますが、肉部分の柔らかさは同じです。ソースはデミグラスでお願いしたので、それが衣に染み込んだ辺りも旨い。
*エビクリームコロッケ:8センチぐらいの小さい俵型。エビの他にイカも入ってで海の味たっぷり。ベシャメルのクリーム分が濃く感じますが、塩味はちょっと抑えめにされています。思わず白ワインが欲しくなる様な味でした。
*付け合わせ:キャベツ、ミニトマト、二十日大根のサラダ。
*ごはん(おかわり自由)、生姜風味のスープ

夜も同じ値段で食事もできますし、このお皿をおつまみに出来る様にビールやワインも用意されています。話し好きなシェフは、某有名店での修行のこと、料理のことを明るく話されます。独立してからも勉強で、あれこれと試してみたりしている、と言われます。恐らく自分の考える理想型を、お店を営む間に微調整しながらお店作りに活かされると期待します。そういう意味では、例えば修行された洋食店が目標なら発展途上かもしれません。しかし今ここで、このお値段でいただける洋食としては、十分に満足できる内容だと思います。帰るお客が引き戸を閉めるまでカウンターから頭を下げる独立間もないシェフの、真摯な洋食がいただける穴場だと思います。

【店舗データ】
キッチンごりら
075-702-3905
11:30~14:00、18:00~23:00
定休日 月曜日
京都市左京区田中樋ノ口町13-2

レビュー(食べログ)

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