よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

だいこんのはな [壬生]

団地内に潜むボリュームと親切心たっぷりの定食堂

【2012年1月】
残暑の厳しい頃のお昼に伺って以来のこちらのお店、ネット上で拝見したあるメニューの写真に釘付けになってしまいました。これは是非行かねばなるまい、と、満を持して伺いました。店頭にもこのメニューが貼り出しがあって、お奨めのアピール大きいです。以前と同じ、小柄で優しい笑顔のおばちゃんが、迎えていただきました。体育会系学生風の若い男性が、食後のまったり状態で携帯をいじっています。そこにメニューを持って来られたおばちゃん、優しい顔をされていますが、眼力は相当なものかもしれません。発せられた言葉に驚きました。
「他のメニューはあちらに貼ってあります。あの『邑久牡蠣定食』が、カキフライです。」

邑久牡蠣定食 (1239円)
岡山邑久産の牡蠣を使っているとのこと。相生から岡山の間にある瀬戸内辺り、産地限定の感じも期待させます。オーダーして暫くたって、キッチンからかなりの油がはねる音が聞こえてきました。先客は帰って今は一人、ということは、私の揚げ物料理だけで、あの音がなっているのでしょうか。まもなくお皿が届いて、それはYesであることが判明しました。
中粒ぐらいの牡蠣、まず数えました。12個、「一ダァスの牡蠣」て、オーヘンリーのタイトルみたいだな、といういい加減な喩えで喜びを噛み締めつつ、一ついただきました。衣は普通、火はカキ本体がプリプリに仕上がる程度に通されています。恐らく少し塩を入れておられるのか、独特の香りも甘い感じになっていました。市販のタルタルがついておりましたが、大量のカキフライには半分位で使い切り。他に自家製のソースとして、唐辛子が少し入ったクリーム状のソースはたっぷりと用意していただけました。
付け合わせは、温野菜のサラダ(キャベツ、モヤシ、人参)で、量は少しです。こちらの難点は二つ、お野菜が少ないこと。それに皿盛りのごはんが、ちょっと炊きあがりからの時間を感じることです。吸物は、ワカメとタケノコでした。しば漬と野沢菜漬もたっぷり付いていました。

どう考えても取り分けスケール。それを笑顔で持ってくるおばちゃん。たっぷり食べて欲しい、という気持ちが、キッチンの大将にも伝わって完成したお皿なのでしょう。オイスター爆食マニアな方、シーズン中に試されても損はしないと思います。

*以前のレビュー*
【初訪問:2011年9月】
こちら食べログで、ボリュームタップリの定食がいただけるお店として認識しておりました。週末に遅めのお昼を一人でいただく機会に訪問しました。四条大宮から壬生の市バス車庫の方へ向かい、その北隣の団地内にあります。団地に住む方々を始め、地元の方を主な顧客とするようなお店がノンビリと数軒、営まれています。通りから団地の敷地に入ると、向こうにシェフの白衣を着た人形にショーケースが見えます。ショーケースまで行って右奥を見ると、こちらの入り口です。目指さずにとコチラに至る確率はほぼゼロでしょう。

2人から4人がけのテーブルが5台の小さなお店です。ビニル貼の椅子の表面をテープで修繕していたり、年季も十分。しかし掃除が行き届いているのか、古いという印象はありません。小柄で優しい笑顔のおばちゃんが「いらっしゃい」と迎えてくださり、空いているところから好きな席をお借りしました。プラケース入りのメニュー表、壁にはそれ以外に幾つか用意されているものが貼ってあります。メニューには全て本体と税含めて記載、良く見ると奥のショーケースに入っているおかずにも同じくメニュー名と本体価格、税額、合計価格が表示。この時点でお店の方の真面目さと丁寧さをほぼ確信していましたが、その時に先客様へ運ぶ途中の料理実物を見て驚きました。あのボリュームで出されるなら、これは安い。オーダーを聞かれて、ビールなどのアルコール無しを把握されたところで、良く冷えた麦茶をたっぷりサービスしていただきました。

○おろしとんかつ定食 (1029円)
おばちゃんに注文してしばらくすると、キッチンの方から肉を叩く音がかなり長くしました。暫く経って「お待たせしました」と手元に届いたお皿を見てビックリ。長さは20センチはあろうかというロース肉、しかも厚さは2センチ近く。中はピンク色で丁度全体に火が通った程度のミディアムで、しかもとても柔らかいです。この厚さとボリュームに、おろしのサッパリした感じが大変良く合っておりました。
付け合わせは、キャベツと人参のボイルしたものが少し。ごはんも小丼にたっぷりありましたが、伺った時間がお昼ギリギリということもあって、ちょっと炊いたあとの時間を感じました。面白いのは汁物がきつねそばだったこと。甘めのおつゆに、きつねと紅葉麩でした。漬け物がしば漬、野沢菜漬が付いています。

メインの美味しさとボリューム、そして料理全体の爆食具合は、ご近所のお食事どころとしてとても使えると思います。後は付け合わせやごはんの美味しさがあればバッチリでしょう。ベテランの風格感じる男性シェフが、帰り際に「お暑い中、ありがとうございました。」とキッチンから挨拶されたことから、のんびりした雰囲気でもお客に対する深い配慮が感じられました。

【店舗データ】
だいこんのはな
075-822-8700
11:30~14:00、17:00~21:00
定休日 月曜日
京都市中京区壬生坊城町48-3 壬生坊城第2団地1棟 1F

レビュー(食べログ)

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