よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

キッチンアベ [一乗寺]

微妙な空気が流れる庶民派中華の穴場店

【2011年11月】
記録を見ると3年以上経って再訪問です。住宅街の民家一階を改装したと思われる店舗は以前のまま、おばちゃんは以前より大きくなった様に見えますが、勘違いかもしれません。6席ある小さなカウンター席と1卓だけの小上がりもそのまま、ちょっと長めにかかる調理時間のヒマを潰すための大量のマンガ、新聞もあります。奥のキッチンで調理の様子は伺えません。残念ながら、狙っていた10食限定の80グラム二個というハンバーグ定食(700円)は用意出来ないとのことでした。仕方ないので、3年前に急遽止めたものをオーダーをしました。

○酢豚定食(680円)
豚の唐揚げが6、7個。それに定番野菜であるピーマン、にんじん、玉葱、タケノコが少し。ポーションはもう少しあったら嬉しいですが、このお値段なら文句は無いです。甘酢も私には丁度良い酸味でした。お皿盛りのごはん、一品として小さい冷や奴、漬物になますが付いています。

3年経って変わったモノ、そうでないモノがいくつか。他のお客さんが食べているお皿を見ると、唐揚げは成形されず、それぞれが色々な形になっていました。量は増えた様に見えます。また殆どのお料理のお値段は、変わっていない様です。

さて、名物の貼り紙、「NO SMOKING たばこはひかえめに」もありました。しかしほぼ満席のカウンター席で堂々と紫煙を上げる勤め人二人の存在は、この誤訳をより鮮明に語ります。それから、「食事が終わっても長い間本を読んでおられる方 混雑したときには席をあけていただきます それかコーヒー¥250かコーラ飲んで」の貼り紙。そのままの場所にありました。でもそれで席を空ける様に言われた人、マンガを読むために渋々オーダーした人、3年前と変わらずどちらもナシ、でした。

*以前のレビュー*
【初訪問:2008年7月】
ヘンゾ・グレイシー似の無愛想なおばちゃんである。〜

何故か頭に残っていた、tim-deluxeさんのレビューにあったこの一言。暑い夏のお昼時、こういうおばちゃんに会えばちょっと寒い気分になれるかも・・・。食事以外の妙な期待を持ちつつ、わざわざ一乗寺駅前の商店街へ行きました。見つけたお店には、外にも中にもメニューが所狭しと貼られています。その中でも唐揚げを前面に推している様子に負けて、酢豚気分を修正しました。お水を運んできた件のおばちゃんに、緊張しつつ唐揚げ定食をお願いしました。奥に調理担当のご主人らしき人と談笑のご様子で、私は京都新聞を読んだりラジオが響く店内の様子を窺ったりです。小上がりとカウンターだけの小さな店に、すぐに帰った先客を送ったあとは私一人。

○唐揚げ定食(680円)
メインの唐揚げが千切りキャベツと同じ皿に乗って出てきます。大きさが揃った楕円形の唐揚げは茶色に光り、外見に劣らずサクサクの表面とジューシーな肉です。とろっとした甘たれがかかっていて、さすがにご自慢の一品。ごはんと一緒にいただき堪能しました。みそ汁、小さな冷や奴、お漬物がついております。ただしキャベツにはドレッシング等、なにもかかっておりません。唐揚げのソースか、卓上の醤油かソースをどうぞ、ということでしょう。

あいかわらずおばちゃんは見えない所にいて、奥のおじさん(?)と談笑している様子です。ごちそうさまと言ってお会計、おばちゃんは変な笑顔はありませんが普通に挨拶します。愛想はないけど無礼でもありませんし寒くもありません。料理の味から考えると高いコストパフォーマンスは、近在の一人暮らし学生に支持されるでしょう。

最後に大量のメニューの貼り紙の中で見つけた輝きのメッセージを二つ。このお店のビミョーな気分を良く表しており、こういうのは大好きです。

「NO SMOKING たばこはひかえめに」

「食事が終わっても長い間本を読んでおられる方
混雑したときには席をあけていただきます
それかコーヒー¥250かコーラ飲んで」

【店舗データ】
キッチンアベ
075-791-2784
11:00〜22:00
定休日 水曜日
京都市左京区一乗寺払殿町17-33

レビュー(食べログ)

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