よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

カフェ ミュラー [荒神口]

色々と本気のドイツが味わえる超穴場カフェ

【初訪問:2011年10月】
川端通の荒神橋の東詰を少し上がって右手側に、「ゲーテ・インスティトゥート ヴィラ鴨川」という建物があります。日本とドイツの学術交流のためにある施設で、京都大学に近いこの場所は良い所なのだと思います。新しく綺麗な建物に全くの部外者である私の様な者が入っても、受付にいる日本人の別嬪さんが笑顔で迎えてくださいました。こちらに来た目的はゲーテ云々ではなく、一階にあるカフェであるこちら、ミュラーです。2011年の9月、こちらをプロデュースしているお店が替わりました。しばしば利用している岡崎のペルケオが担当することになり、オープン記念にこちらの割引券をいただいたのが直接のきっかけです。本格的なドイツのパン、お菓子を用意されているカフェがこのような施設にあることは、立ち寄る日本人も日本滞在中のドイツ人にとっても嬉しいことです。

お店はもう丸ごとドイツ製、という感じ。インテリア、カトラリーなど、その詳細はテーブルに説明があります。美しい中庭を臨む広い店舗スペースに、嬉しい距離でテーブルが配置されています。その中庭のテラス席も、季節によっては素晴らしいカフェの特等席になるでしょう。これは本当に恵まれたカフェのスペースです。ちょっと遅めですが、ランチの時間にはギリギリで間に合ったので受けていただきました。

○ランチ・ソーセージセット(1260円)
最初にカップ入りのトマトスープが出ました。かなりスパイスの効いた独特なもので、私は美味しくいただきましたが好みは分かれるかもしれません。メインのお皿には、ニュルンベルガーソーセージ3本のボリュームたっぷり。スライスしたポテトのサラダがたっぷり添えてありました。更にペルケオの美味しいブレッツェルが、ミニサイズでいただけます。トドメに数種類のパンが小さいバスケットで出していただけます。週末のお昼、ワインやビールを飲みながらいただくのにもってこいのメニューでした。
○サンドイッチセット(840円)
二、三種類ありましたが、ハムとチーズの組み合わせを選びました。チーズよりもハムの味が強く感じます。ホワイトブレッドのスライスでサンドされていました。ポテトサラダ、トマトスープは上のセットと同じものが付いていました。
○コーヒー(+300円)
ランチセットに追加で。単品でオーダーするときは、もう少し高くなります。ダルマイヤー社のコーヒー豆で、さっぱり目で少し酸味のあるコーヒーでした。飲みやすいですが、濃厚なコーヒーが好きな方には物足りないかもしれません。

会計カウンターから奥に見えるキッチンには、ペルケオでお見かけするパン職人様が居られました。ショーケースにペルケオのケーキ類、また棚にはパンも幾つか用意されていて、テイクアウトも出来る様になっています。外国の方と思われる中年男性が、「おっ、これこれ!」という感じで嬉しそうに買って行かれました。パンの種類ではペルケオに軍配が上がりますが、カフェ使いなら圧倒的にこちらをお奨めします。観光地から少し離れている、通りからカフェの存在に気づきにくい、本気のドイツパンとケーキ、加えて素敵な中庭とインテリア。正に穴場ですが、既に気づいている方が居られるのか、結構席は埋まっております。興味のある方、人気化する前に是非どうぞ。

【店舗データ】
カフェ ミュラー
075-752-4131
火〜土曜日11:00〜18:30、日曜日12:00〜18:00
定休日 月曜、祝日
京都市左京区吉田河原町19-3 ヴィラ鴨川内
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