よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

(移転)al bacio CHINA

丁寧で味わい深い絶品中華をお酒と愉しむ

*おことわり
2012年に、河原町沿いの高辻辺りに移転し、同店名で営業されています。以下のレビューは、旧店舗のレビューです。
新店舗のレビューはこちらにあります。

【2012年2月】
飲みながら中華を食べたいという話になり、再訪問しました。ちょっと予約時間を調整しましたが、相変わらず人気があります。寡黙に奥のキッチンで調理に集中するシェフと、笑顔で応対されるマダムです。

○蒸し茄子 実山椒ソース
以前にもいただきましたが、茄子の味にほんのりピリ辛で旨いです。
○唐揚げ蓮根 蒙古香味塩
サクサクで表面部分は少し舌に絡む食感、蓮根の旨味を引き立てるスパイスと塩味。
○酸辣湯
トマトの酸味と黒胡椒のピリピリが印象的なスープ。一人分ずつマグカップに入ってくるところが洒落ています。
○エビと季節野菜 香港XO醤炒め
甘辛のソースで旨味たっぷり。エビのプリプリ感はバッチリでした。
○雲白肉 牛ロース焼しゃぶ 四川黒醤油
牛で作られているのがユニークでした。ソースは予想した程の辛さは無く、牛の味が活かせる程度の味付。しっかりと美味しいものでしたが、オーソドックスな豚バラバージョンでいただいてみたかったです。
○チャーシューごろごろ炒飯
名前の通り、ちゃんとチャーシューの味が楽しめる炒飯でした。ただし、たっぷり中華をいただいた最後の炒飯は、こちらのお店に限らず、正直印象が薄いことが多いです。
○杏仁豆腐
ちゃんとアーモンドの香りがしました。
○瓶だし紹興酒、梅酒

豊富なメニューと安定した味で、何度伺っても満足しています。料理が出てくる時間は少しかかることがありますので、ゆっくりとできる時に伺うことが必要だと思います。再訪問の機会を楽しみにしたいと思います。

*以前のレビュー*
【初訪問:2011年8月】
噂は随分と聞いておりましたが、機会がなくてずっとそのままでした。マイレビュアー様も何人か訪問されて好評価ですが、人気店とか予約の難しさのイメージ先行が良くなかったかもしれません。真夏の午後、暑さの盛りが少しマシになった頃、五条の陶器市に出かけてブラブラと素見しておりました。日が落ちてから木屋町を上がっていたら団栗あたりまで来ました。さて、夕食の場所に「ココは良いと聞いている」と提案して、結局OKが出ました。雑居ビルの上階で、いかにもマニアックな感じがちょっと気になった様です。お店に入る前に電話して、空席を確認してからエスカレーターで登りました。因みに、我々が入ったところで満席となり、後からの飛び込みで来られた方にはお断りされていました。

お店は恐らく、スナックの居抜きです。湾曲したカウンターに6席、4人がけテーブルが2卓。カウンターの向こうはガラスと鏡でキラキラしたボトル棚、天井には動いていない、恐らくカラオケ用のディスプレーがあります。ただし壁面やアイテムは、こちらのお店らしくディスプレーされています。奥の調理室にまだ若い男性シェフがひとり、ホールとドリンクは小柄で笑顔の女性が担当です。お店に入った段階では、まだこの変わった雰囲気にイマイチ感を醸し出していた同行のお方、メニューを見てから様子が劇的に快方に向かいました。多くの興味深いメニュー一つずつが名刺大の紙に書かれており、それが名刺用ファイルに挟まれた一冊です。定番品にも幾つかのバージョンがあったりして、初めてなら迷うのは必定かと思います。「四川」が専門と聞いている、との情報を入れて、その系統の料理を一つは入れようということで選びました。多少売り切れがありましたが、選択肢の数には全く影響しません。

○蒸し茄子の山椒ソース
冷製のトロトロの甘い茄子に、醤油と胡麻油ベースのたれがけ。山椒の風味はちゃんとありますが、それほど辛くはありません。
○北京ダック 山モモソース、焼ねぎ味噌
先に皮で具とソースが巻かれた状態で出していただきました。それぞれ1個ずつですが、半分に切ってありシェアできます。皮もちゃんと温かくて香ばしく作られています。山モモの甘い味、焼ねぎ味噌の甘辛、どちらも旨い。
○棒棒鶏 黒胡麻ソース、甘みそ、ピーナッツがけ
タップリの蒸し鶏に、どっしりと黒胡麻ソースがたっぷり。塩分は抑えめで、胡麻の香りが容赦ないです。甘みそは恐らく甜麺醤ベース、砕いたピーナッツも香ばしくて美味しいです。
○春巻三種
海老春巻:細くてパリパリ皮。海老の旨味がバシッと口中に広がります。
卵春巻:薄焼き卵を春巻の皮にして作られています。餡はシャキシャキとした野菜類が中心。
とろとろ餡の春巻:パリパリ皮の中に、熱くて甘いとろとろ餡がたっぷり入っていました。
黒海老チリ レタス
エビチリは甘酸っぱいものだと思うのですが、「赤」と「黒」のバージョンがあって珍しい「黒」で。ケチャップの代わりは、黒酢と甜麺醤でした。結構大きな海老がゴロゴロと入っていて、仕上がりのプリプリで良好。添えたレタスで巻くのも良いし、別途奨められてオーダーした蒸しパンも大変マッチしていました。
○ビール、瓶だし紹興酒は、安くて美味しいものを用意されています。

実はこちら、飲める中華料理がコンセプト。料理の美味しさからランチで人気が出るのも判りますが、夜に「中華のダイニングバー」として楽しめる貴重なお店です。今回唯一残念だったのは、シェフ一人が結構な音を立てて、カウンターの端に器を置いたりすることです。これだけの種類と丁寧な料理を一人で用意されていることから、その忙しさは十分に理解できます。しかもお皿を出すタイミングは決して悪くなく、間延び感もほとんどありませんでした。ただシェフの急く気分と音はお客に伝わり、それを感じた女性スタッフが客に気を遣ったりする感じが残念でした。これが唯一のマイナス要因で、ここがクリアされれば本当に好きなタイプのお店です。満腹で諦めた追加注文のリベンジもしたいので、再訪問は非常にポジティブ。デートも良し、食べる量をこなせる人は一人でガツガツでも大丈夫でしょう。

【2011年10月】
夜も遅めの時間に再訪問しました。電話連絡すると「ただ今満席ですが、宜しければ席が空き次第ご連絡します。」とのことでした。お願いして無事お店に行きますと、やはり以前伺った時に親切だった女性スタッフでした。時間も遅めでしたので、食材に売切れがかなりありました。それでも十分な選択肢です。

○窯焼チャーシュー 季節の付け味噌(イチジク)
味わい深い叉焼がたっぷり。それだけでも美味しいですが、一枚ずつ隅に少し塗られた味噌が素晴らしいです。季節ごとに変わる様で、今は旬のイチジクでした。正直、イチジクの味と香りは、それほど強く感じられませんが、美味しいので満足です。
○冷やしトマト 塩ネギ醤
丁寧に湯剥きしたトマト、ミニトマトが並んでいます。その下に透明のネギソースがありました。香ばしく塩気のあるオイルベースのソース、トマトの甘みをぐっと引き出します。
○エビ蒸餃子
透明のモチモチ皮に、プリプリの海老が入っている旨い餃子でした。前回の春巻と同様、こちらの点心の実力を感じます。
○酢豚
まずは期待以上に多種類で彩り鮮やかな野菜類に感心。次に豚肉が不思議な楕円形の揚げ物で、とても柔らかい仕上げであるのも面白い。これが旨い甘酢で絡んでおり、見た目通りの美味しさでした。伺った時の野菜は、玉葱、筍、ししとう、赤と黄のパプリカ、南瓜、山芋、じゃがいも、銀杏。山芋や銀杏など、ユニークな食材も、良いバランスでした。
○麻婆豆腐
こちらの名物で、不思議な壺に入ってきます。口に当たる具材は豆腐、ひき肉ですが、恐らくネギも入っていると思います。期待以上に良かったのは、容赦ない山椒の味と香り。舌を痺れさせつついただく麻婆は格別でした。ごはんもオーダーして、ウハウハといただきます。
○瓶だし紹興酒、梅酒
以上、たっぷりいただいて、一人4000円弱のお値打ちな会計になりました。

相変わらずキッチンのシェフは「孤立無援の忙しさ」感を全身で表現されていますが、客のオーダーとの狭間で女性スタッフが頑張ってフォローと気遣いされています。それでもどの料理も外れなく、お忙しくとも飾り切りの付け合わせを忘れない丁寧なシェフです。飲む量がほどほどであるのが原因か、毎回会計が予想以上にお安く済んでいるのも嬉しい誤算です。まだ気になるメニュー、もう一度食べてみたいメニューがあるので、再訪問したいと思います。

【店舗データ】
al bacio CHINA (あるばーちょちゃいな)
以前の店舗 京都市下京区西木屋町通松原上ル市之町240-1 河原町アペックスビルⅡ 2F

レビュー(食べログ)

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