よろめき食い道楽記

日々見つけたオイシいもんのことを語ります

フランソワ喫茶室 [四条木屋町]

レトロな雰囲気だけと思えない、永く愛される理由

【初訪問:2011年8月】
レビューを書く時に気がついたのですが、だんだん気になってきましたので、細かいですが書いてしまいます。

日本語で「喫茶店」という表記があると、「茶」という名前ですがコーヒーを楽しんでいる方が多いし、そういうお店というのが共通認識かと思います。もし紅茶しか用意していない専門店に「喫茶店、喫茶室」と名付けると、「コーヒーがいただけると思ったのに」というお客さんが恐らく出てくるでしょう。それを防ぐために、ティーハウスやサロンドテなど、英仏の専門店を示す外来語の助けを借りていたりする様です。

で、こちらの店名、アルファベットの方です。「Salon de thé FRANÇOIS」、まるで紅茶専門店の様に見えます。

紅茶もいただけますが、こちらは寧ろコーヒーについて語られることが多い様な気がします。お店のホームページなどにこのアルファベット表記は見当たりませんが、何故食べログではサロンドテとなっているのかな。

閑話休題。

近くのお店で食事を楽しんだあと、気分が良いので続いてお茶も行こうということで伺いました。お店も場所も名前も存じ上げていましたが、伺ったのは初めてです。こういう時は、予備知識を意図的にでも忘れると、ワクワク感がアップします。

扉をゆっくりと開けてお店に入ると、予想とは違ってなかなかに話し声も賑やかなお店の様子が見えました。スタッフの女性は、これも勝手な予想を外して若い方、Tシャツでカフェの店員であってもおかしくないです。煙草について聞かれて、中程の部屋にある席に案内されました。ヨーロッパ風の調度品や天井や照明、それでもご年配のグループから楽しそうにお話中。全員のカップが空になってからの時間を想像してみたりします。あらためてMademoiselle達、ストンとしたグレーのワンピースは、若さの美を隠すだけでなく華やかさのアピールさえ拒んでいるように感じます。一見である私が感じるこの残念さよりも、これから微妙な安心感を得る方々にずっと支持されてきたのでしょう。

○ケーキセット(900円、ケーキの種類によって幾分プラス)
コーヒーはオーダー時にミルクが要るか不要かを聞かれます。必要と言うとミルクは先入れ、不要と言えばブラックが届きます。ソーサーにはスプーンと大小一個ずつの角砂糖もレトロです。ブラックをお願いしましたが、酸味と苦みのバランスが良く飲みやすいものでした。
ブランデーケーキ:厚切りのケーキに、結構多めのブランデー。しかも甘さはそれほど強くなく、キリッとしたお酒の味を楽しめます。コーヒーにも良くあっていて、気に入りました。
*洋梨のタルト:果実がタップリ、洋梨の甘さとほんの少しの苦さ、食感も良かったです。

正直、話のタネとか雰囲気期待で伺いましたが、どちらも予想外。伺ったタイミングかもしれませんが、静かで古い喫茶というより、賑やかな街中のお店でした。それにシンプルだけど美味しいケーキにコーヒー、実はこれがこちらが老舗として続いている所以かと思います。たとえランドマークである西隣の主が変わっても、やはり変わらずに続けて居られるのは、流石でしょう。

【店舗データ】
フランソア喫茶室(ふらんそわきっさしつ)
075-351-4042
10:00~22:30
定休日 12月31日、1月1日、夏期に二日
京都市下京区西木屋町通四条下ル
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レビュー(食べログ)

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